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16話 ページ18

「ぜっ、ぜぇ……」

とりあえず反転で軽く止血した脇腹が、
ズキズキといたんでいた。

あんまりに数が多いから、
反転で治療する呪力よりも
選択に使いたくてちょっとおざなりになった。

転がる死屍累々に、
私はよくやったなぁとため息を着く。

多少斬られ殴られ撃たれしたものの、
死ぬほどでかい傷はひとつもない。

「よ、と」

初めに倒した呪霊から特級呪物を抜き取って。

「風呂入りたいのに直帰だもんなぁ」

血みどろの自分を、
まだ酷使しなきゃなの、
やだなぁー。

まぁ仕方ないか。

私がそう思って振り返れば、
背後から声。

「…………今度迎えに行くよ」

「あ?」

どこかで聞いた、
しかしながら全く思い出せない。

「なんなんだ一体……
もう今日は泥のように眠りたい……」

渋々私は上層部へと向かって
車を発進させた(させさせた)のだった。


______________________________________

「随分こっぴどくやられたようだな?」

「あれは催馬楽暗殺計画ですよ〜」

馬鹿みたいに呪霊いたんですけど?
と凄んでみても、
困惑の表情を浮かべるだけ。

……まじか。

邪魔になって殺そうと思ったんだと思ってた。

戦いながら立てていた仮説が外れる、
少し拍子抜けした気分になった。

……となると、
あの声の主がやったって事?
……そんなことが出来るのは。

いやぁな感じがして、
私は被りを振る。

「とりあえず呪物です。」

取って来た呪物を渡して、
私が部屋を去ろうとすると。

「うちの医務室を使っていきなさい。
高専内で治療することは許さん」

「……はぁい」

何がそんなに五条さんにとってダメなのだろう。

いやまぁあの人は
その気になれば地球滅ぼせそうだけど。

こちらです。

と案内してくれる黒服さんに、
私は着いて歩きながら考えた。

……ただ単にガラが悪いからな気がしてきた……

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ワイヤー女 - 新さん» ありがとうございます!!とても励みになります!これからも是非ともよろしくお願い致します! (2020年5月25日 16時) (レス) id: cedc192f36 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - めっちゃ好きです!!全てが好きです!!更新頑張れぇぇぇぇぇ!!!!! (2020年5月25日 13時) (レス) id: e596ede8e2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:よく骨を折る田中 | 作成日時:2020年5月23日 18時

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