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12話 ページ14

タダでは落下しない。

そう思わせるような
さっきの爆撃を伴う弾が数弾。

自分の体を巻き込むだろうに、
それすら厭わずボロボロと落ちるそれを見て、
私はさすがにあの至近距離はまずいな、
と指を立てる。

とん、と地を蹴って
1番前線にいた野薔薇ちゃんの少し前に着地。

「残念」

私がそう言った瞬間、
目の前で閃光が弾けた。

あまりの眩しさに反射的に閉じていた瞳を開くと、
なんとまぁスッキリ開放的になった部屋。
これぞ匠の技。

なんてふざけている場合でもなく。

「全員無事??」

「っえ、いま……」

自分の体を抱え込むようにして
困惑している野薔薇ちゃんを見て、

野薔薇ちゃんが無事なら全員大丈夫。

と私は頭の中で結論づけた。

「今のは……先生の?」

「あーうん、私の。
ごめんねびっくりしたでしょ」

伏黒くんの前をきっちり守りに行っている
確か鵺と呼ばれていた式神を見つめて言う。

「いえ……」

「先生何今の」

「んぇ?
私の術式。選択。
こっからこっちは届きませんよー
って線引いた。だけ」

呪力バカ喰うけどね〜

と私がいえば、

ずるいと御三方。
まぁたしかにこれはずるいよね。
あの巻物さまさまってことで。

「ん、じゃあ帰ろ。
ほんとに今度こそおつかれ」

私がそういえば、
しゅんと消える帳。

「あれはびびった〜」

と笑い合える彼らを見て、
ようやっと私も一息つけたのだった。

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ワイヤー女 - 新さん» ありがとうございます!!とても励みになります!これからも是非ともよろしくお願い致します! (2020年5月25日 16時) (レス) id: cedc192f36 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - めっちゃ好きです!!全てが好きです!!更新頑張れぇぇぇぇぇ!!!!! (2020年5月25日 13時) (レス) id: e596ede8e2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:よく骨を折る田中 | 作成日時:2020年5月23日 18時

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