episode7 ページ8
路地裏に追い込まれた。少し息を切らしたが、苦しさはあまり感じない。
「ここまでだなァ」
ルシ「あぁ、そうだな。だが、お前に悪いお知らせだ」
「あ?悪いお知らせだァ?」
俺は一つ深呼吸し、笑みで相手にこう言った。
ルシ「俺に痛覚はない。だから刺し殺しても、泣き叫ぶことや助けを乞うことはしない」
「………嘘じゃねぇって証拠は」
ルシ「証拠………証明ならできるぞ」
そう言って、俺は袖をめくり、後ろのポケットに入れていたポケットナイフで自分の腕を少し切る。
どうやら今のを見て理解はしてくれたみたいだった。まぁ、半信半疑だと思うが。
ルシ「ということで、妹のところへ向かいたい」
「チッ、てめぇを殺しても楽しくなさそうだしな」
ルシ「………お前、このフロアから出れないのか?」
「あ?あー、そんなこと言われてたような……?」
ルシ「地上に出れば人をここより多く殺せるだろうに。ここは安全だけど、満足に殺せないだろう」
そう言って俺は男に手を差し出し、こう提案した。
ルシ「お前、レイを殺したいんだろ?手伝ってやるよ」
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わんわん(プロフ) - 面白かったです。続き待ってます!無理せず更新頑張ってくださいね (2020年5月6日 22時) (レス) id: 25bc55c09d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紅鵺 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/
作成日時:2019年5月15日 17時