本物の怪物【殺戮の天使】 (ページ6)

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episode5 ページ6

小鳥は怪我をしているようだった。スナック菓子を見て飛んで降りてきた。

レイはそれを見て喜んでいるようだった。

路地から抜けると、小鳥は板で塞がれているところに行った。レイが声をかけながら小鳥に近づいていく。

レイ｢一緒にここから逃げよう、ね？｣

そう言って笑ったとき、俺は咄嗟にレイを小鳥から離れかした。

｢ヒャハハハハッ！！お前は今、満ちた顔をしやがったなァ？でも、今は絶望だ｣

やっぱり居たな。音で俺達二人以外にいることはわかっていた。

｢3秒数えてやる。だからさァ、逃げてみろよ。そして、泣いて、叫んで、命乞いをしろ｣

ルシ｢せめて5秒｣←

｢あ？｣

ルシ｢女の足で3秒は無理だ。せめて5秒あれば行けるはずだ。男の俺なら3秒でも逃げれる｣

レイ｢お、お兄ちゃん……？｣

ルシ｢5秒間でレイは逃げる。そして俺は5秒中3秒間はここにいて、2秒になったら動き出す。どうだ？それでなら楽に一人は殺れる可能性があるぞ｣

｢………いいぜェ。お前の提案に乗ってやる｣

俺は頷いてレイを立たせて背中を押す。

ルシ｢行け！レイ！お前は早く逃げろ！｣

そう言って走っていくレイを見ていた。