本物の怪物【殺戮の天使】 (ページ3)

今日:1 hit、昨日:6 hit、合計:13,536 hit

episode2 ページ3

部屋を出ると知らない場所。まるで実験室の通路のようだ。

レイ｢お兄ちゃん｣

ルシ｢ん？何だ？｣

レイ｢お兄ちゃんはどうしてここに？｣

ルシ｢………さあ。道を歩いていて、気が付いたらここにいたな。レイはどうなんだ？｣

そう聞き返すと、レイは少しだけ俯きながらこう答えた。

レイ｢病院にいたの………後はお兄ちゃんと同じで気が付いたらここに……｣

ルシ｢そうか………あの壁、何か書いてあるな｣

壁に近づき、文章を読む。

“君は一体誰で何者か

自身で確かめるべきである

本来の姿か、望む姿か

天使か、生け贄か

己を知れば門は開かれる”

部屋の中に入るとタイプライターが置いてある。そのタイプライターは何かの表紙に動き出した。

最初にかかれていたのは“貴方の名前は？”だった。

ルシ｢ルシファー･ガードナーとその妹、レイチェル･ガードナーだ｣

“年齢は？”

ルシ｢俺は18だ｣

レイ｢13……｣

“何故ここにいるのですか？”

レイ｢病院にきていて………気が付いたらここに………｣

ルシ｢道を歩いていたらここに｣

その瞬間、タイプライターは何故という言葉を繰り返し始めた。