episode10 ページ11
エレベーター付近でザックと話しているとレイが来て早々こう言った。
レイ「お願い………私を………殺して………」
訪れる静寂。ザックは少し後ろに下がって吐き、俺は壁に寄りかかって明後日の方向を向いた。
ザック「気持ち悪ィこと言ってんじゃねぇ。てめぇみたいな頭のおかしい奴に構ってる時間はねぇんだ。そういうこと言ってる暇があるならこれをどうにかしろ」
そう言ってザックはエレベーターの方を見た。確かにボタンのありかを俺達は知らないから頼むしかないが。
レイ「扉を開ければ、殺してくれるの?」
ザック「うっせぇな!さっさと扉をどうにかしろ!」
レイ「分かった」
そう言ってレイは開けに言った。
ザック「おい、本当にお前の妹大丈夫なのか?」
ルシ「俺が居ない3年間で何があったのやら、だ。まぁ、まずここを脱出するのが一番の目的だな」
ザック「お前のせいだからな」
ルシ「分かってる。だから責任は取る。危ないのになったら俺がすべて受け持つ気だ」
ザック「……そうかよ」
そのとき、エレベーターの扉が開いた。レイが開けたのだろう。
ザック「てめぇが動かしたのか?」
レイ「先生のポケットにあった鍵でエレベーターを開けてきた」
ザック「ははっ!そうか、お前、ルシファーと一緒で頭いいんだな?さっき、殺してほしいって言ったよな?」
レイ「言った」
ザック「俺、バカなんだよ。だからよぉ、ここから出る手助けをしてくれよ。
そんで、外に出たらお前もちったぁいい顔するかもしれねぇだろ?そしたら、お前を殺してやる」
ルシ「お前マジで自覚してたのか」←
ザック「ルシファーうるせぇぞ!お前は今黙ってろ!」
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わんわん(プロフ) - 面白かったです。続き待ってます!無理せず更新頑張ってくださいね (2020年5月6日 22時) (レス) id: 25bc55c09d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紅鵺 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/
作成日時:2019年5月15日 17時