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｢あの、な、んで…｣
口下手にプラスして驚きで言葉が出なくて
カタコトみたいになってしまったのが恥ずかしい。
和｢…その花、育ててんのアンタじゃん｣
｢…ぇ｣
和｢いっつも放課後水やってんでしょ｣
よっこらせって隣に腰を下ろして
｢折れてなくてよかった｣って
そっと花弁に触れながら言う。
まるで優しく撫でるように触れるから
自分が触れられたわけでもないのに、ドキドキと鼓動が高まっていくのが分かった。
｢…知ってたの？｣
だって私、園芸部に入ってるわけじゃない。
入りたかったけど私が入学した年に廃部になっちゃって
ショックを受けてる時に校長先生が手入れをしてるのを見かけて、作業を手伝わせて貰うことになったんだ。
だから正式な活動は無いし
放課後ひっそりと水やりしたりするくらいだから誰にも気づかれないことの方が多い。
なのに…二宮くんは気付いてた？
和｢…部活中、時々見えんだよ｣
｢…｣
和｢中瀬が花に話しかけてるとこ｣
｢…へ｣
その言葉にぶわっと一気に顔が熱くなって
一瞬で茹でダコみたいになった私を見て二宮くんは
眉を下げて笑った。
和｢くっ(笑)｣
｢…は、話しかけてる？話しかけてるのかな私//｣
和｢かけてるかけてる、まじ独り言でけぇ(笑)｣
｢うそ//｣
見られてた上に聞かれてたなんてなればもう
平常心でいることの方が難しくて。
穴があったら入りたいなんて言葉じゃ済まされないくらい
もうその穴から一生出てきたくないって思うくらい
恥ずかしかった。
和｢だからごめんな、コイツこんなにして｣
｢…え？｣
和｢ボール、もっとちゃんと止めれてたら当たんなかっただろうし｣
｢そんな！第一あれは私とアズを守ってくれたからで…｣
そう、だから二宮くんは全く悪くなくて
寧ろ守ってくれてありがとうって感じで…
あ…。
｢…もしかして、それを気にして戻ってきてくれたの？｣
和｢…それもあるけど｣
突然向けられた眼差しに
心臓が
止まるかと思った。
和｢カラオケでもずっと心ここに在らずって感じで｣
｢…｣
和｢アンタならここに戻ってきてんじゃねぇーかって思った｣
薄茶色の透き通るような瞳に映る私は
自分でもびっくりするくらい間抜けな顔をしてて。
そしてそれはきっと
じんわりと、心が色付き始めた瞬間だったんだ。
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和(プロフ) - (名前りんさん» りんｻﾝ、コメントありがとうございます！(*´ω`*)うわぁ、前作から…嬉しいです。有難いです。(´；ω；`)こちらも、前作に負けないくらい切なくするつもりなので(笑)、引き続き楽しんで頂けると嬉しいです！更新頑張ります(^^) (2020年4月24日 19時) (
レス) id: 1efda7f877 (このIDを非表示/違反報告)
和(プロフ) - ひろこさん» ひろこさん、コメントありがとうございます(^^)わーい、めちゃくちゃ嬉しいです！甘酸っぱい青春…私も大好物です(笑)そんな青春を思い出して貰えるようなお話にしたいと思うので、また是非よろしくお願いします(*´ω`*人) (2020年4月24日 19時) (レス) id: 1efda7f877 (このIDを非表示/違反報告)
(名前りん(プロフ) - 新作も前作に引き続き大好きです！更新楽しみにしてます！ (2020年3月31日 17時) (レス) id: c02e8af171 (このIDを非表示/違反報告)
ひろこ(プロフ) - この甘酸っぱい感じ。大好物です！和さんの作品、大好き！ (2020年3月28日 8時) (レス) id: 7819f221c3 (このIDを非表示/違反報告)
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