未練、想い2【五条悟】 (ページ9)

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次の日も、その次の日も練習した。
毎日体に傷が増えた。

…でも、できなかった。

宿儺には弱いと言われた。全然気持ちが足りないと。

『はぁ〜、どうしたら出来るんだろう。』

「焦らなくてもいいんじゃない？反転術式よりいい術式持ってるんだし。基本Aに攻撃当たんないし怪我しないでしょ。」

確かに基本的な攻撃は防げる。でもそれは攻撃が来るとわかっていれば、の話。

いつでも24時間防げるわけではない。

常に反転術式を使用できるようになれば、多分五条のようになれるのでは無いかと思って練習している。

実際そんな甘くなかった。
まだまだ自分には足りないものがあるということ。

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「よし、今日もよろしくお願いします。」

「…今日はあの小僧来ていないんだな。」

「5分後に来るよ、ちょっと遅れてくるけどやろう。」

へぇ、と笑う宿儺の目つきが変わった。

…やばい？

「ようやくこの時が来たか！おいお前目障りだ、死ね。」

『…っ、』

「防ぐなと言ってるだろう！」

今までとは比にならない力で押される。

突発的に術式で防いでしまったけど、真に受けたら死ぬ。

最大の呪力を振り絞って耐えるしかできない。

やばい！強い、強い強い！

「…所詮こんな物。終わりだ。」

呪力切れを狙われて、心臓目掛けて、左胸を貫かれた。

あぁ終わった。

「この小僧もこうしてやる！」

「やめて、」と言いたいのに声が出ない。

宿儺は虎杖くんの心臓も貫いた。

そのまま倒れ込む虎杖くん。

やっぱり呪いの王を信じた自分が馬鹿だった。

やばい、すぐ治さなきゃ。虎杖くんが死ぬ。

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