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次の日からいつも通り出勤した。
「おはよA、後で傷口見せにきて。」
『おはよう硝子。わかった。』
「待ってるね。」
しばらく任務はなく、授業と任務の引率だけが振り分けられていた。
『今日は1年の引率ね、』
「僕の代わりに頼んだよ、A先生。」
『今日も遅くなる?』
「早く終わらせるけどどうかな……。これで1年とご飯食べておいで。」
クレジットカードを渡された。
『…いやいや他人が使っちゃダメでしょ、これは。』
「でも名義はAのだよ?よく見てよ。」
ローマ字でA Aと印刷されていた。
いつの間に作ったんだろ……。
『これって引き落としはどうなってるの?』
「僕の口座だから好きに使っていいよ。」
『使えるか!使いにくいわ!』
「せっかく彼女相手にもカード作れる会社で作ったのに〜。まあいつでも使っていいから持っててよ。じゃあね〜。」
ヒラヒラと手を振って機嫌良く職員室から出て行った。
任務なのに機嫌がいい……。変な感じ…。
気を取り直して、医務室に行ってから、1年の教室へと向かった。
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『今日は任務終わったらみんなでご飯食べに行こう!』
「やった〜!A先生の奢り!?」
『ううん、五条先生の奢り!だから高級焼肉行こう!』
「一瞬で終わらせるわよ!」
恐るべし焼肉パワー。
本当に一瞬で終わらせて焼肉屋へ直行した。
「いいんですか?五条先生いないのに。」
『いいんじゃないかな?悟がいいよって言ってたし。いっぱい好きなの頼んじゃお!』
今日カード使ったら多分もう使わないだろう。
この焼肉代もいつか、何かの形で返そう。
「五条先生ってAさんに甘いわよね。」
『…そう?』
「五条先生の方が好き丸出し。愛されてていいなって思う。」
『恥ずかしいなぁ、』
「結婚式呼んでよね。」
『…結婚したらね。』
年齢的にも考える時はある。
悟はどう思ってるのかは知らないけど。
「A先生は五条先生と結婚するのはアリ?」
『それは、そういう時が来たら考える。』
「で、ぶっちゃけどっちなんですか?」
『アリ。』
「ほぉ〜」と1年ズの声が被る。
生徒相手に何を話してるんだ、私は。
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「ごちそうさまでした!」
会計も済ませて高専へと戻る。
若い子の胃袋を甘く見ていた……ウン万円。
まあ楽しかったから良しとしよう。
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くまこ(プロフ) - riyaさん» ありがとうございます(;o;)先程番外編公開しました! (2021年8月21日 9時) (レス) id: aae8dbd6e7 (このIDを非表示/違反報告)
riya(プロフ) - 良かったです。番外編楽しみに待ってます。素敵な物語を読めて感謝 (2021年8月21日 9時) (レス) id: 0599723b2d (このIDを非表示/違反報告)
くまこ(プロフ) - あーちゃんさん» ありがとうございます! (2021年8月18日 0時) (レス) id: 45252353b5 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん - 次も、楽しみにしてます (2021年8月17日 12時) (レス) id: 104e5b7174 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くまこ | 作成日時:2021年8月10日 20時