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「ふっか、裏方希望のAさん来てるよ〜」


私を恐らく休憩室のような場所まで案内してくれた彼はそう無線で連絡して、ここで少々お待ち下さい、とまたふわりと微笑んだ。



「……ありがとうございます。あの、名前……」

「阿部です、もし採用された暁には宜しくお願いしますね?」


首を傾げながら笑う姿が何ともあざとい。


この首の角度といい、ネクタイの緩め具合とかシャツの開き具合など端々から計算され尽くされた魅力が伝わってきて。


この人ホストっぽくないけど、きっとめちゃめちゃ頭良くてやり手なんだろうな。


……少しだけ見惚れてしまった自分がいる。



ホストって、とっても危険な生き物だ。



そうテーブルに置かれた緑色の名刺を見ながら考えていると、阿部さんと入れ替わるように一人の男性が入ってきた。


「お待たせしてすみません、チーフの深澤です。……すみません、名刺、これしか無くて」


チーフというからもっと年配の怖いおじさまを想像していたけど、
深澤さんは私の想像よりずっと若くて、親しみやすそうな雰囲気を纏っている。


深澤さんが差し出した紫色の名刺をそうっと受け取り、私も慣れないながら名刺を差し出す。


「まず結果からお伝えしたいと思うんですけど、採用です」
「えっ……」


「自分で言うのも何ですけど、うち、結構繁盛してるでしょ?
ホストたちも交代で裏方の仕事をやってるんですけど、出来るだけ接客に回ってほしいので。

裏方スタッフさん、とても助かります」


そう優しい言葉を掛けられると、ぷつりと緊張の糸が解けて安堵で胸を撫で下ろした。

そんな私の様子を見て、深澤さんは遠慮がちにひとつの質問を投げかけた。


「……一つだけ、聞きたいんですけど。

どうして、うちなんかに?」


なんかに、という言葉が彼の驚きを物語っている。


どうしてわざわざ夜の仕事の裏方をするのか。


……そんなの、決まってる。



「お金が、欲しいんです。……色々あって」


「ごめん、辛いこと聞いちゃったかな。大丈夫、これ以上何も聞くつもりないから」


そう私を気遣ってくれる深澤さんにも、私と同じで、何か事情が……。

なんて考えると、彼の優しさを無駄には出来ない気がして。
頑張ろう、そう意気込んだ矢先、私の生活は一変することになる。


「……そうだ。うち、住む?」

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設定キーワード:ジャニーズJr. , 関西ジャニーズJr. , ホスト   
作品ジャンル:恋愛
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ひかる(プロフ) - キャラ逆転も見たいですし、普通に井上瑞稀くんと道枝駿佑くんの絡みが見たいです!! (10月18日 1時) (レス) id: ba681bcd50 (このIDを非表示/違反報告)
沙耶(プロフ) - きょもほくのお話が見たいです (10月18日 1時) (レス) id: 74ff45c57b (このIDを非表示/違反報告)
けーぽ(プロフ) - 丈橋のキャラ逆転?して欲しいです! (10月17日 21時) (レス) id: 386d70d567 (このIDを非表示/違反報告)
涼音(プロフ) - ふがたくの逆転と、純粋に佐藤新くんにも出て欲しいです。よろしくお願いします! (10月17日 6時) (レス) id: 8c6c513fbc (このIDを非表示/違反報告)
さえ(プロフ) - 藤原丈一郎くんのお話お願いします! (10月11日 15時) (レス) id: 647140af56 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ayacororo* | 作成日時:2019年8月16日 1時

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