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エレベーターに乗り込もうとすると、髪をピンクに染めた男性とすれ違った。
ピンクの髪の毛なんてドラマや漫画の中でしか見たことがなかったので思わず二度見すると、その人と目が合った。
「おっ樹〜お疲れ」
「お疲れ〜……って、ふっかが女連れて来んの珍しくない！？」
「馬鹿、また後で紹介するけど、裏方スタッフのAちゃん」
よろしくお願いします、と軽く会釈すると、よろしく、と青色の名刺を渡された。
「樹。寂しくなったらいつでも呼んでよ」
「ちょ、樹にはAちゃんは渡さないから〜」
「とか言ってちゃっかり下の名前で呼んでるじゃん〜！」
「はいはい、さっさと仕事戻りな〜」
じゃあまた後で、なんてひらひら手を振りながら
樹さんはホストクラブがあるビルの方へと戻っていった。
『じゃーね、A』
すれ違い様、私だけに聞こえるように囁いた。
突然耳元で名前を囁くなんて、心臓に悪い……。
そうしてエレベーターを降りると、それと入れ替わりに気怠そうに一人の男性が乗り込もうとしていた。
着ているものはスーツなのに着崩されていて、ホストとは思えないほど髪が乱れている。
「……北斗、その髪どうした？」
「……女と喧嘩した」
「また！？ もうちょっと優しくしなよ〜」
「別に女には困ってない」
なんて吐き捨てながらちらっと私の方を見た。
「この子は？」
今度は深澤さんが紹介してくれる前に自分で名乗る。
そんな私を大して興味の無さそうに一瞥し
「北斗。宜しく」
私の手のひらにぽん、と黒色の名刺を手に乗せて去って行った。
「初っ端から癖の強い奴らに会っちゃったね〜」
癖の強い、の一言で片付けていいものか。
樹さんはテンプレホストって感じだし、北斗さんはホストなのに女嫌い！？
「まあ、これから紹介する奴らは比較的まともな部類に入る……と思う」
その少しの沈黙は何ですか……知らない方がいい気がするから、特に気に留めないことにして歩みを進める。
マンションのフロアに降り立った途端、ご丁寧に恐らくホスト時だろうスーツ姿の男性が8人立っていた。
その中には先程会ったばかりの阿部さんの姿もある。
「今からAちゃんには入る階を決めてもらうんだけど、こいつらは階の責任者みたいな存在だね」
「まず、うちの店にも関わることだから説明しておきたいんだけど……」
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優月 - 早く次の回がみたい！ (2021年5月14日 21時) (
レス) id: 8cdf8fb842 (このIDを非表示/違反報告)
sakihamu87(プロフ) - これからも応援してるので、更新待ってます！ (2020年8月30日 11時) (レス) id: 3dbb4413c0 (このIDを非表示/違反報告)
Hi美好き！ - とてもこのお話大好きです！無理せずで良いので更新してくれると嬉しいです！楽しみにしてますね！ (2020年7月3日 15時) (レス) id: ca22547b02 (このIDを非表示/違反報告)
くり - 初めまして！このお話すごく面白くて続きが気になります、、（ ; ; ）ゆっくりでいいので更新していってほしいです、、 (2020年6月3日 21時) (レス) id: 21768f6b4b (このIDを非表示/違反報告)
おもち - ほんとにほんとに久しぶりなんですけど、よくリクエストを送ってたもっちーです（笑）やっぱりあやちゃんの文章は好きだなって思います!!これからも応援してます！！ (2020年4月17日 22時) (レス) id: f8c7f97da8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ayacororo* | 作成日時：2019年8月16日 1時
