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『じゃー帰る。ありがとうございました。』
荷物なんてほとんどないからすぐ帰るときを迎えた。
俺に懐いてきた、酔っていないAとの時間が少なすぎる。
「送るわ」
『駅わかんないからうれしい』
Aを車に乗せて走らせた。
『東京って駅行くだけなのに高速乗るの？』
「なー」
しばらくしてやっと気づいた彼女
『ねーこれもしかしてさ』
「だなー」
『車で行くと6時間くらいかかるんだよ？』
「だよなー」
『帰りどうすんの？明日仕事じゃないの？』
「仕事」
『途中でおろして？』
「気が向いたらな」
俺が勝手に乗ったんだから別にいいのに。
車内では軽く話ながら
たまに寝てんのってくらい黙って動かない。
グゥー
『ごめん。めっちゃ恥ずかしい』
「腹減った？」
『すいた』
「サービスエリアまで待って」
『うん。すいてない？』
「帰ってくる前、現場で軽食食ったから」
『なんだ〜』
やっとサービスエリアについた。
時間は20時前、まだ人がちらほらいて屋台は閉まってる。
『ありがとう。樹くんどうする？』
「Aと同じの買ってきて」
文句言わないでねって散々言って
店の中に入っていく彼女の後ろ姿を眺めながら
喫煙所に向かう。
さすがに車で6時間はしんどい。
ノリと勢いできちゃったけど…
戻ると車にもたれかかる彼女がいた。
「はやくね」
『待ってるっておもったから〜』
Aが買ってきたもので腹を満たして
Aをちらっとみると満足そうな顔してる
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作者名：唯音
| 作成日時：2023年2月24日 22時
