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目が覚めたら知らない天井に
知らないベッド。
隣には誰もいない。
ここがどこかなんて聞かなくてもわかる。
ベッドを出て部屋の中を見渡したけど誰もいない。
てか、家ひろ…でか…
机に置いてある自分の携帯を見れば
1件のメッセージ
樹仕事
一言"仕事"って
メッセージは以前より減って
ぶっきら棒なメッセージが増えたきがする。
気のせいかな…
樹くんと会わなかった期間が半月。
気づいたらダメってわかっているのに。
樹くんはきっと本気で私のことなんて好きじゃない。
そんなことわかっているはずなのに。
知らぬ間にあなたのことを考えて
知らぬ間にあなたに会いたくなって
知らぬ間にあなたに触れたくなって
知らぬ間にあなたを好きになっていた。
一方通行の恋愛ほど自分勝手なものはない。
見返りなんて求めちゃいけないのに。
つい求めてしまって。
1ヶ月半前、付き合おうと
私を落とすと宣言して仲良くしてくれてる
今の状況はわたしにとって好都合だけど
だけど…
1ヶ月目は4回会った。
2ヶ月目半月過ぎてやっと1回。
しかも私がこっちにきて。
あれ?飽きてない?
何でそもそもこんなに私へ構ってくれるのか。
・私の住む地方に来たとき用の女にしたい。
・最初に断ったからただ落としたい落とすゲーム
多分どっちか。
だってこんな大きくて広い、綺麗な部屋に住んで
あんなにかっこよくて、たまに優しくて
あんな人が私に恋するわけないんだから…。
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作者名:唯音 | 作成日時:2023年2月24日 22時