らいおん君が本気の恋をした話【2】 (ページ29)

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3人で話をしていたら

？「そうへびの(笑)はじめまして？」

って声と一緒に肩に手を回された

やべーこえーまじこえー

　

タイミング悪すぎ…

『Aの彼氏』

「はじめまして。田中樹です。」

『腕どけて』

Aによって外された腕

ちゃんと横に立って並べば

なかなかにでかい背丈

　

ジェシーとおんなじくらいか？

『お兄も挨拶しなよ』

「兄の淳哉です。で？彼氏？」

『そー！！えへへへへ』

可愛い屈託のない笑顔を向けられても
今とてつもなく困る。

淳哉「おれきいてねぇーけど、兄貴知ってた？」

たくや「しらん」

「えー」

『いじめないで』

たくや「アハハッ。出会いここだからね(笑)」

淳哉「許したの？ガチ？ほんと？大丈夫？」

上から下まで、俺を舐め回すように

無言で見つめる。

めっちゃ査定されてるべ

淳哉「だめだろ」

『なにが？』

淳哉「派手すぎ。俺が職場のやつ紹介するから」

『見た目で決めないで。お兄も見た目なかなかだよ』

そう言ってコップに入った酒を

ぐっと飲み干した。

ほろ酔いだったのに完全に酔うだろ。

たくや「とりあえず座れよ」

Aの隣に座ったお兄さんは

お酒を受け取って、グッとながしこんだ。

これが銀行員…？

淳哉「灰皿頂戴」

タバコを、口に咥えながら灰皿を受け取って

ジッポを取り出して火をつける。

淳哉「お前吸う？」

例の蛇のジッポを差し出されて
急いでタバコを取り出して火をもらう。

「ありがとうございます。」

『タバコ臭いやだ』

Aを挟んで煙草を吸う俺たちから

逃げるようにカウンターの方に避難していく

たくや「あんまりこっちくんな」

『他のお客さんいないじゃん』

たくや「座ってろ。触んなよ」

間に1席空けて隣り合わせになった。

淳哉「本当に付き合ってるの？」

サングラスを外して真剣な顔して聞かれる。
付き合ってるって言っていいのか
ちょっと悩むんだけど仮、とは、いえ間違いはない。

「はい。」

淳哉「俺たちもう親いなくてさ」

「ちょっとだけ聞いてます」

淳哉「中学生の時に3人になって〜」

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