46 ページ2
・
Aと出会って1ヶ月半
会えたのは全部で4回
・初めて会った日
・その日の夜
・1週間後
・ライブの日
これは最初の1ヶ月の出来事で
つまり、半月はAと会えてない。
純粋に仕事が忙しくて俺が会いにいけない。
ってことも理由のひとつ。
最後に会ったあの日。
きっとAは俺が好き。
そう思うと、Aが会いに来てくれてもよくね？
って思ってしまって…
しかし未だその言葉は一向に出てこない。
Aに会いたい。
Aが会いに来ないのも
会えてない理由のひとつ。
以前と少し変わったことといえば
Aも自分から連絡くれるようになった。
今まで、何してんのー？って連絡すれば
べつにー、とか
なんもしてない、とか
ぶっきら棒な返事だったのに
友達とドライブしてるとか
買い物行ってこんなの売ってたよとか
写真付きで送ってくれるようになって
今までAの生活は未知で
仕事してる以外のことは何も知らなかったけど
生活の一部を見れて純粋に嬉しい。
俺も時々メンバーと休憩してる写真とか
面白いなーって思う写真を自然と送るようになってた。
着々と仲良くなりつつあるけど
電話はしようとはならなくて
メッセージだけのやりとり。
「あいてぇーな」
トークルームを開けば
樹おつかれ
ってメッセージで止まってる。
珍しく"既読"の文字がついて返信はない。
そのメッセージは朝起きた時に送ったもので
Aは夜勤してたから、
仕事終わりに返信が来るだろうと思って
おつかれって送ったもの。
疲れて寝てんのか？
別に既読無視が気になってるわけではなくて…
いや、気になってる。
Aのはじめての既読無視。
今まで、ぶっきら棒な返信でも
絶対何かしら返信をくれたから。
なんかあった？
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2069人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：唯音
| 作成日時：2023年2月24日 22時
