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笑ったり落ち込んだり、忙しないね〜なんて笑いながら、彼が、飴玉を噛んだ。
「パク・ソラです、学年は2年。」
「お、2年なの？」
「そうですけど……おんなじですか？」
結構真剣に聞いたつもりが、彼は笑って誤魔化す。3年って言ったら、オッパって呼んでくれる？なんて。苦笑いを返して、嫌ですけど、と言うと、じゃあ1年ってことにする、ヌナ！なんてケラケラ笑った。
「結局、何年生なんですか…」
「ごめんごめん、嘘、本当は2年。名前は、んー、そうだな、スンちゃん！スンちゃん、って呼んで。」
スンちゃん？なにそれ、と私が悪態をつくと、かわいいじゃん、キャラクターみたいで、と、スンちゃん、は、頬を膨らませた。
休み時間を知らせるチャイムが鳴って、1時間も話し込んでいたことに気づく。とは言っても、最近ハマってるお菓子の話だとか、嫌いな先生の話だとか。取り留めのない話を、取り留めなく、話すのはすごく心地よくて。
「6限は出ないと、」
ポケットに忍ばせた最後の一粒、大好きなキャラメルを彼にあげると、鍵盤に手をついて立ち上がる。控えめに鳴った不協和音は、この楽しい時間の終わりを突きつけるかのよう。
「……行きたくないなぁ。」
何も言わないスンちゃんに、スンちゃんは、行かないの？と勇気を出して聞くと、僕は音楽室の幽霊だから〜、と微笑みと共にはぐらかされてしまった。
「……またおいで。ピアノ、譲ってあげるから。」
ため息をついて、うんともすんとも言わない私に、毎週、月曜日は大体ずっといるよ、呪縛霊、と彼が笑った。
「ソラちゃん、口角は、無理してあげるもんじゃないよ。今だ！と思う時に、笑わなきゃ。」
音楽室に手を振りかえすと、彼が言ってくれた言葉が呪文のように頭を駆け巡る。来週が待ち遠しいな、と考えながら、嫌味を言う担任をあしらうと、教室に戻った。
「ソラ〜またサボり？先生、あんたのせいでマジでイライラしてたんだけど！」
「え、ほんとに！ごめんって〜、はは」
友人、のような知り合い、のようなクラスメイト、と大して面白くもない話をしていると、まるで悪魔の呪いのように口角が上がってきた。
ふと、私をフッた元彼と目が合い、気まずそうに逸らされる。
スンちゃん、私にはまだ難しいよ、なんて心で呟くと、彼の高らかな笑い声が聞こえた気がした。
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グラ(プロフ) - むさん» むさんコメントありがとうございます〜！文才のない中で頑張ってます……お言葉とっても嬉しいです❤︎ドギョムのお話、まだ続きますのでよかったらまた覗いてあげてください❤︎ (2023年2月15日 15時) (
レス) id: 10714f47f3 (このIDを非表示/違反報告)
む(プロフ) - 主様の文章、とっても素敵で更新されるたびすぐに読んでしまいます！お忙しいとは思いますが、更新これからも楽しみにしてます💗(석ペンなので今のお話とっても展開楽しみです！) (2023年2月9日 1時) (レス) @page42 id: cb9ba72967 (このIDを非表示/違反報告)
優花(プロフ) - グラさん» おおそうなんですか！楽しみです💞💞他の話も全部面白いですし本当に楽しみにしてます！ (2023年2月4日 10時) (レス) id: 622f8d2ae2 (このIDを非表示/違反報告)
グラ(プロフ) - 優花さん» コメントありがとうございます〜〜！！初めてもらったコメント……すごく嬉しいです……🌙ジュンくんのお話、個人的にも気に入っているので、中編集が終わり次第番外編書こうと思ってます！またその時は可愛がってあげてください❤︎ (2023年2月3日 23時) (レス) id: b1b8e6b90b (このIDを非表示/違反報告)
優花(プロフ) - ちょっとしたリクエストのようなものなので軽く流していただいて構いません。次の更新も楽しみにしています！ (2023年2月2日 0時) (レス) id: 622f8d2ae2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：グラ | 作成日時：2023年1月28日 12時
