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-You SIDE-
反応しないでいると首を傾げたルフィが腕を伸ばしてこちらへと来た。
「なぁA、ナミどうしたんだよ」
「ル、ルフィ私どうしよ、これ…」
思っていなかった事態になって混乱している私はルフィに紙を見せた。
この人とはそういう所では考えが合わないこともすっかり忘れていた。
「んん？これAの手配書じゃねぇか、…あっ！お前懸賞金あがったんだな！」
良かったな！と笑うルフィ。
こいつ何も分かってないし、良くない…。
この騒ぎに何だなんだとクルーもあっという間に集まってきて、この広い船の一か所に全員が集まるというなんとも奇妙な空間が出来上がっていた。
私の顔写真の下に鎮座する210，000，000という数字。
2億1000万ベリーの懸賞金。
この船ではルフィ、サンジ、ゾロに続く多額のものだった。
「でも妙じゃないかしら、ほんの昨日までAの懸賞金は1億だったでしょう」
何か心当たりはある？、とロビンさんに尋ねられても何もない。
あるとしたら昨日の…
「昨日の…海軍のやつくらいしか…」
私の出した答えにナミちゃんとウソップは『それだっ！』と声をそろえた。
昨日、海の真ん中でサニー号は10艦の海軍船に囲まれた。
普段だったら3強が敵船を攻めに行くところだったものの不幸の偶然が重なって行けるのはルフィと私しか居なかった。
だから一人５艦沈める、というノルマをお互いに課したのだ。
それを私は難なく遂行したというだけ。
なのに…。
「あのくらいでそんな、こんなに急に上がるものじゃ…」
「私たちの中では無名の域だったあなたが弱くない海軍たちを一人でのしてしまったんだもの。警戒されてもおかしくないわ」
綺麗な笑顔をロビンさんは向けてくれているけど嬉しくなんてない。
高くなればそれだけ海軍からも海賊からも狙われやすくなってしまう。
怖くないはず、ないよ。
私は思わず俯いてしまった。
「Aちゃん？」
私の名前を呼ぶ声に顔を上げると近くにサンジさんが立っていた。
その顔には心配が滲んでいてやっぱり優しいなと再認識する。
サンジさんもきっとルフィたちと同じ、懸賞金が上がることを喜ぶ人だ。
でもこうやって喜ばない人の気持ちも考えられるなんて。
ゾロさんやルフィなんて私に『良かったな』なんて言ってるし。
「大丈夫？」
「…大丈夫ですよ」
口から渇ききった声が漏れる。
どうしようもなく怖いのに。
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のーた - 本当に最高でした……！！！サンジ君の不器用さだとかかっこ悪さまで含めて最高だと思わせてもらえる作品でした本当にたくさんキュンキュンさせてもらいましたありがとうございます！これからも応援しています！ (2020年4月4日 1時) (
レス) id: 4eebcdc34f (このIDを非表示/違反報告)
望(プロフ) - ユウさん» ありがとうございます！Twitterもフォローして下さってますよね？応援、とても励みになりました！不定期更新になったりもしますがこれからも応援よろしくお願いします (2020年1月15日 17時) (レス) id: e9f9a3443e (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - 完結おめでとうございます！お疲れさまでした！最後のサンジくん、めっちゃかっこよくてキュンキュンしました！とても素敵な作品をありがとうございました！新作も読ませていただこうと思っているので無理せず頑張ってほしいです！！ (2020年1月15日 17時) (レス) id: ed90e02b61 (このIDを非表示/違反報告)
望(プロフ) - __ne_mU_さん» 返信遅れてしまって申し訳ございません！近々大幅更新をする予定なのでこんな作品ですがどうかこれからも応援よろしくお願いします (2019年12月7日 21時) (レス) id: f056f480ed (このIDを非表示/違反報告)
__ne_mU_(プロフ) - ほんとにほんとに素敵..これからも楽しみにしています (2019年11月4日 14時) (レス) id: 74b9a8fac4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：望 | 作成日時：2019年9月11日 18時
