ﾟ.+°16 +.ﾟ ページ16
-Zoro SIDE-
二年前まではこの手合わせに俺は少しの手加減があった。
言ってはやらねぇけど今は手加減なんてしてる余裕は無い。
この二年で厄介な覇気まで取得しやがった。
「…いきますよ」
「あぁ、来いよ」
開戦の合図代わりにAが空へ一発撃った。
それと同時に俺はあいつの間合いへ入ろうと重心を移す。
完全に正反対な戦闘スタイルでお互いがどこまでやれるのか、想像するだけで俺は口端が上がった。
俺に向かってくる無数の弾丸の軌道を読み避ける。
視界の端に移るのはAの悔しそうな顔と呆れた顔をしているナミとウソップ。
流石にAと戦って負けるわけにはいかねぇ。
刀の届きそうな間合いに入った瞬間俺は秋水を一振り。
想定内ではあるがAは器用にそれを避ける。
「当たってませんよ」
「お前もだろうが！」
戦闘中だというのに俺をおちょくってくるコイツは何だ。
回数を重ねるたびに強くなるA。
嫌いじゃねぇ。
「だけどなっ…！」
「あっ！…わわっ」
まだ負けてなんてやらねぇよ。
Aが俺と距離を取ろうと一瞬意識を後方へ向けたのを見計らい足を引っかけて転ばせた。
思い切り背中を打ち付け痛そうに顔を歪めるA。
そのまま刀の棟で両手をはたき、銃を落とさせる。
そして馬乗りになり、のど元に秋水を立てた。
「俺の勝ち、だな」
「…負けました…」
いつも俺を馬鹿にするこいつの上から見下ろすのもまぁ悪くなくて。
秋水はすぐに鞘に納めたがAの上に乗っかったまま俺はAにアドバイスを出す。
これも毎回の決まりのようなものだ。
「お前は近接苦手なんだから先ず相手を間合いに入れんな」
「分かってたつもりなんですけどねぇ…それより退けてください」
「こんな時しかお前を馬鹿に出来ねぇだろ」
「普段はゾロさんのほうが馬鹿っぽいですもんね」
「てめっ…立場分かってねぇだろ！」
「は〜…やっぱり弱いな」
さっきとは打って変わって弱弱しい声を出すA。
落ち込んでるのかと思えばその目は闘志に燃えていた。
「…お前は弱くねぇだろ」
「勝者が敗者にそんな言葉かけるのはご法度ですよ」
こんな時でもそんな軽口をたたくこいつに何か言ってやろうと口を開いた。
が、言葉が出てくる前に俺が体を仰け反らせるような体制で、あるものを避ける
「…てめぇ、何しやがる」
「…それはこっちの台詞だ、クソマリモ」
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のーた - 本当に最高でした……！！！サンジ君の不器用さだとかかっこ悪さまで含めて最高だと思わせてもらえる作品でした本当にたくさんキュンキュンさせてもらいましたありがとうございます！これからも応援しています！ (2020年4月4日 1時) (
レス) id: 4eebcdc34f (このIDを非表示/違反報告)
望(プロフ) - ユウさん» ありがとうございます！Twitterもフォローして下さってますよね？応援、とても励みになりました！不定期更新になったりもしますがこれからも応援よろしくお願いします (2020年1月15日 17時) (レス) id: e9f9a3443e (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - 完結おめでとうございます！お疲れさまでした！最後のサンジくん、めっちゃかっこよくてキュンキュンしました！とても素敵な作品をありがとうございました！新作も読ませていただこうと思っているので無理せず頑張ってほしいです！！ (2020年1月15日 17時) (レス) id: ed90e02b61 (このIDを非表示/違反報告)
望(プロフ) - __ne_mU_さん» 返信遅れてしまって申し訳ございません！近々大幅更新をする予定なのでこんな作品ですがどうかこれからも応援よろしくお願いします (2019年12月7日 21時) (レス) id: f056f480ed (このIDを非表示/違反報告)
__ne_mU_(プロフ) - ほんとにほんとに素敵..これからも楽しみにしています (2019年11月4日 14時) (レス) id: 74b9a8fac4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：望 | 作成日時：2019年9月11日 18時
