「光」は知っている 2

視線 ページ14

あの後みんな納得したみたいだからとりあえず帰ることになった

(前はこんなじゃなかったのに)

前は嘘をつくことじたいためらってたけど

今じゃ嘘をつくことが当たり前になってる

きっと私みたいなのを嘘つきってゆうだよね

その後はいつもと同じようにすごした

あ、でも雪ちゃんに(一応)このことを話したら…

「なんで私を呼んでくれなかったの！？」

だって…

後は最近よく視線を感じる

女子からの痛い視線じゃない

観察されてるような視線

でも敵意は感じない

私が学校から帰る時とか

塾に行くとき、帰る時

ずっと感じるんだよね

でも敵意はないし

どうしよう

この観察する視線を送ってくる人

私特になにもしてないと思うんだけどな

う〜ん

でも心あたりならあるんだけどね

〜〜塾の帰り〜〜

若「おーいアーヤ！」

ア「あれ？若武、みんなも。どうしたの？」

若「一緒に帰ろうぜ！」

今日は結構遅くまで授業があったから

玄関の所は特に誰もいない

ア「うん！」

それでいつものように一緒に帰ってたら

黒木君が

「誰かつけてる」

て、さすが黒木君

若「美門。匂いでどんな奴が付いてきてるかわかるか？」

翼「そうだな…この感じの匂いだと多分女性…いや…女子って言った方がいいかな」

女子…

上「人数は？」

翼「1人」

1人か…

だったらきっとあの人だ

若「よし！じゃ捕まえるぞ！」

ア「あ、若武大丈夫。私の知り合いだから」

小「え？」

私に「光」としての技や成り立ちなどを教えてくれた人

すごく賢いわりにはなぜか尾行だけは下手くそな私…いや…私達の先輩

それは

ア「いい加減出てきたらどうですか？[花純先輩]？」

花「あ、やっぱりばれちゃったや」

花「やっぱり彩にはかなわないね」

ア「先輩の尾行の仕方がわかりやすいんです」

ア「てか先輩！これ一歩間違えれば犯罪ですよ！」

花「あはは！やっぱり彩らやしいねぇ〜」

小「あの…アーヤ？」

あ、みんなのこと空気にしてた

若「説明してもらえるか？」

ア「う、うんちゃんと説明するよ」

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