「光」は知っている 2

待ってる ページ30

雪目線




雪「ふぅ〜」

(彩ちゃん大丈夫かな…？)

私は「影」を倒し終わって彩ちゃんのところに向かった

こうゆう時なのに思い出す

彩ちゃんと初めて会った時のこと…

あの頃の私はとにかく臆病だった



雪「風間雪菜です…よろしくお願いします…」

ア「立花彩です。よろしくお願いします」


あの時の彩ちゃんの目

とてもキラキラしてて自信に溢れてた

それと…

まるで、何かを決意したかのような…とっても強い光がやどってた

それから彩ちゃんととても仲良くなった

彩ちゃんのこともいろいろ聞いた

でも、時々…

道を歩いてるととっても

懐かしいような

悲しいような

そんな目をする

彩ちゃんはきっと…

誰にも言えないような事を抱えてる

雪「あともう少し…」

草をかき分けて進む

彩ちゃんが儀式をすると言ってくれた時

出会った時と同じ目をしてた

だから、

(止めても無駄なんだろうな)

そう…直感的に思った

本来ならやってはいけない儀式

できないはずの儀式をやる

そんなことはできないはずなのに

彩ちゃんはやるって言った

それにほとんどの人ができない人格のある幻も作れてた

わかってる…

彩ちゃんは誰も想像できないほど強いんだって

彩ちゃんは強さにこだわってる所があった

だから「どうして強さにこだわるの？」

て、聞いたことがある

そしたら彩ちゃんは

「約束を守るため…果たす為だから」

そう言った

それ以上は答えてくれなかった

彩ちゃんはその約束を果たすまで絶対に自分を強くする事を諦めたりしないんだと思う

生きている限り…

永遠にその約束を胸に抱えて彩ちゃんは生きる

でも、

いつかは限界がくる

だから話してほしい

(無理にとは言ないけど…)

彩ちゃんはもう少し…







甘えてもいいんだよ？





私…それまで待つね？







いつか話してくれるのを信じて





待ってる

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