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「とりあえず気絶するぐらい、切り刻めばいいのかな?」
『……っ』
「……っと、その前に…後ろから殴ろうとしてんのバレてんだよ!」
「A!今!」
『うん!』
「ぐあっ…!」
北山やっぱり起きてた!なんかちょっと動いてたもんね。ジャックの意識が北山に取られているうちに、両脚を深めに切る。
「卑怯だぞ…っ」
『卑怯?戦術よ』
「そうそう〜仲間って最強〜」
「…ッチ、おらぁ!」
ジャックは倒れたのに、目一杯に鎌を振り回す。
「おい!今話してただろ!卑怯だ!」
『…何言ってんの北山。鎌を取り上げて!』
「A!俺身体中まだ痛いんだけど!」
「おらぁっ!」
『…っと!北山うるさい!倒してから文句言って!』
ジャックが振り回す鎌を避けながら、ぶーぶーって北山がなんか言ってる。
「仲間割れか?はは、ざまーねーぜ」
『はあ?これが仲間割れに見えるわけ?』
「そうだぞ!パンプキン!これは仲良しだ!」
「パンプキン?俺の名前は、ジャック…っぐ」
『…ふう、ナイス引きつけ』
壊れた部屋の瓦礫を思いっきり、頭に打ち付けてやった。ジャックは見事に気絶。
「1人より2人の方が強いって、そんなことも分かんねーのかパンプキン!」
『何そのパンプキンって』
「ジャック・オー・ランタン」
『…ああ、それで』
ふうっと息を吐いて、座り込む。あー、脇腹痛い!
「A、助けに来てくれたんだな」
『まあね』
「他の奴らは?」
『知らなーい』
「あっそー」
ふふって北山は笑って、壊れたベッドに腰をかける。
『北山、生きてたんだね』
「当たり前だろ。死んだかと思った?」
『いや…あーでも、このピン。地下に落ちてたから、まさかな、とは一瞬思った』
「え、ああ、あそこ匂い酷すぎ!本当死ぬかと思った!」
ケタケタ笑う北山に、ピンを投げる。
「捕まった後、最初あそこに入れられたんだよ。で、今度は急にこの部屋に連れてこられてさ」
『そうなんだ』
「この部屋、なんかAの匂いするなーって思ったんだけど、気のせい?」
『…キモ』
「キモいだと!なんてこと言うんだ!!…っ、痛っ」
ふざけるな!って立ち上がった北山が頭を押さえて座り込む。
『北山?大丈夫?』
「…いてて」
『殴られたところ、まだ痛むよね…ごめんねあのとき護衛なのに守れなくって』
北山の下に駆け寄ると、北山は小さく体を揺らす。
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yuzu_(プロフ) - 完結間近なんですね!楽しみにしてます! (2022年2月16日 8時) (レス) id: b026b7a2ff (このIDを非表示/違反報告)
ナナシ(プロフ) - yuzu_さん» yuzu様、毎度コメントありがとうございます!長い間お待たせしてしまいました。本当に申し訳なかったです( ; ; )完結間近ですが、最後までお付き合い頂けると嬉しいです! (2022年2月16日 1時) (レス) id: 18aa49fd4f (このIDを非表示/違反報告)
yuzu_(プロフ) - お忙しい中ありがとうございます。ずっと待ってました泣また楽しみによみます! (2022年2月15日 0時) (レス) @page42 id: b026b7a2ff (このIDを非表示/違反報告)
ナナシ(プロフ) - ほおうさぎさん» ほおうさぎ様、コメントありがとうございます!お返事遅くなりました。ごめんなさい。ジャニーズでこのようなお話ってあまり見かけないので勇気いりましたが、読んでくださる方が多く安心しています(笑)もう少しお休み頂きますが、これからも宜しくお願いします!♡ (2021年12月16日 17時) (レス) id: 18aa49fd4f (このIDを非表示/違反報告)
ほおうさぎ - はじめまして!キスマイのこういうお話好きなので楽しみにしています!主様のペースで大丈夫ですからね。ゆっくりお休みください!! (2021年12月12日 23時) (レス) @page42 id: 86f6a5fb9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ナナシ | 作成日時:2021年11月25日 16時