【ジョジョ】幸福少女(?)と帽子の君。

イギーが俺らを助けた理由 ページ13

イギー視点

ったく…今日はこんな猛暑日だってのに、なんでエアコン壊れてるバスに乗るんだよ…。

ついてねーな…。

突然、衝撃を感じ、音のした方を見る。

どうやら事故が起きたようだ。

ガラスの破片が刺さらない様にザ・フールで身を守る。

運転手は熱中症で気を失っているようだった。

周りの景色も目指していた場所とはかけ離れている。

ジョセフの野郎が乗ってると、事故しか起きないのか…？

そして、最初感じた衝撃よりもっと強いものを感じた。

地震では無いらしい。

花京院の言うには、"火球"らしい。

ひときわ大きな火球がバスに向かって落ちてきた。

やれやれ、しょうがないな…。

リュウ、お前には死なれちゃあ困るぜ。

―未来の俺の主人なんだから。

ザ・フールを使って火球から身を守る。

ザ・フールは基本的に砂だ。

だから、ザ・フールに物理的な攻撃はほぼ効かない。

防御力が高い代わりに、スピードがないけどな。

『…イギー！』

嬉しそうにリュウは言った。

言わなくても分かるレベルで"ありがとう"って顔だった。

ふん、自分からうちに来ないかって言ってたクセに…。

死んじまったら…。

洒落になんないぜ！リュウ！

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