お嬢様と執事～3～ (ページ27)

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Aside

濱「まあ、そんなことより会長！意地悪はもうやめてあげてくださいよ～」

重「は？意地悪って……まさかわざと？」

『はっはっはっ！いやいや、すまんかった。ちょっと度が過ぎたみたいだ！』

さっきとは打って変わって満面の笑みでそう言う会長。

重「おい！どういうことだよ！！」

『いや、な？ただOKするのじゃつまんないかと思ってな～』

なんだ……そんな事か……

一気に力が抜けてソファにどかっと座り込む。

重「ちょ、A！？」

『Aちゃん、余計な事をしてすまなかったね。君なら安心して大毅を任せられるよ。大毅をよろしくね。』

「………っはい！」

そんな温かい言葉をかけてくれて、結婚も認めてくれて本当に安心した。

『そうとなれば大毅、お前は戻ってこい。』

え、なんで………？

重「ああ、わかっとるわ。また連絡するから。」

完全に私だけ取り残されている。

重「お嬢様、帰りましょうか。」

執事に戻った大毅に促されてそのまま部屋を後にする。

大毅が向こうに戻ってしまう理由も、崇裕と会長が釣り友達だったっていう謎も残ったまま私たちは家に帰った。