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久しぶりの場所 ページ18
Aside
無事に羽田空港に着いてすぐにタクシーに乗る。
どれだけ聞いても望は目的地を教えてくれなくてきょろきょろと周りを見て行き先を考える。
すると見慣れた街並みが見えてきた。
とある場所でタクシーは止まり、支払いを済ませる。
小「うわっ、めっちゃ久しぶりや〜!!」
タクシーから降りた望の表情は執事としての顔ではなく、愛らしい幼馴染の顔だった。
「ねぇ、なんで、ここ……」
そこは私と望の横浜の家の近くにある小高い丘の公園だった。よく二人でここで遊んでいた思い出の場所。
小「ん〜やってAずっと悩んでるみたいやったからさ。考え事するんは、ここが一番はかどるやろ?」
本当に望は私の事をよく見ている。
今も昔も。
そんな望の温かさに笑みがこぼれた。
小「何に悩んでるんかはわからんけどさ、Aは自分のしたい事だけ考えてや。」
明るい声でそう話す望の顔は優しくも、寂しそうな顔だった。
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作者名:杏樹 | 作成日時:2019年2月15日 17時