片恋�◆別慝�） ページ27
日が傾き東の空は次第に藍色が濃くなっていく。
なんだかどっと疲れた気分だった。
もう今日は休もうかと思った瞬間、隊の皆の楽しそうな笑い声が聞こえる。
蒙恬様は労いの意味を込めて私の肩をポンと叩いた。
「飛信隊と飲んでるから気分転換にAもどう？」
と、聞いておきながら蒙恬様は答えを待たず手首を掴んで、皆のところへ連れて行った。
諦める。か、、、
確かに居場所があるってことは恵まれている。
必要とされているのも嬉しい。
だけどそれでいいのか⁈
一生、男というものを知らないで生きていくのか…。
それって女に生まれた意味があるのかな。
疲れた頭で今考えても仕方がない…とりあえず今日は飲もう。
「おっせーよ蒙恬！待ちくたびれたぜ！」
「悪いね彼女を迎えに行っていたもんで。」
『信くんお久しぶりです。あの慶舎を討ったと聞きました。』
武功は帳消しになったけどな！カカカ！と特に気にしていないようで、豪快に酒を飲んでいる。
お粥でも入れるようなお碗でグビグビと飲み干し、私はそれに酒を注いだ。
その時に蒙恬様が二つの酒杯を持って横に座り、続いて注ぐ。
「んで、Aの見合いどうなったんだよ！」
『…蒙恬様。』
こんな私的な事を何で言うかなこの人は。
しかも慶舎を討った話題の後に私の振られた話なんて需要ある⁈
話の内容に落差がありすぎて、信くんとは逆隣に座っている蒙恬様をつい睨んでしまった。
「ごめんごめん。そーんなに怒らないでよ。ささっ飲もう飲もう。」
蒙恬様はご機嫌をとるかのように私の酒杯に再び酒を注いだ。
しかもなんて軽い謝り方。
「なぁ〜お前けっこうカワイイ顔してんのに何でうまくいかねぇんだ？」
『え⁈か、かわいい⁈そんなこと初めて言われました…』
嘘でもいい、酒のせいでもいい。
信くんにそう褒められ、戸惑いながらも照れてしまった。
誰でもかわいいと言われて嬉しくないわけがない。
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ずーみん(プロフ) - 春雷さん» 素敵な感想を頂きましてとても嬉しいかぎりです。今書いているものが完成したらまた蒙恬に着手しようと思います！たくさん読んでくださってありがとうございました！ (2021年6月16日 20時) (
レス) id: 366da61a1e (このIDを非表示/違反報告)
春雷(プロフ) - ほんと良いです！切なくなったり、色々と思ってしまいました。どの作品も文章や表現が綺麗で、ファンになりました！これからも楽しみにしています！蒙恬のお話を特にお待ちしております (2021年6月16日 14時) (レス) id: 50c46308fb (このIDを非表示/違反報告)
とも - 毎日楽しみに読ませてもらってます！街で出会ってから一目惚れされて仲良くなって告白されるまでを書いていただきたいです！多いですが王賁と蒙恬と信と政をお願いします！！ (2020年11月27日 7時) (レス) id: 382e67ae5e (このIDを非表示/違反報告)
ずーみん(プロフ) - 凛さん» 凛さん≫お待たせ致しました。ページが一杯になってしまったので、短編集続編の方に載せました。少々サッパリした展開で上手く書けたか分かりかねますが、書いてて楽しかったです、リクエストありがとうございました！ (2020年11月27日 1時) (レス) id: 366da61a1e (このIDを非表示/違反報告)
凛 - 有難うございます！楽しみにしています！ (2020年11月23日 18時) (レス) id: 61c2aa8520 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：プラリネ | 作成日時：2020年9月6日 2時
