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そう言ってジョングクは私の手を強く握った。
そして、続ける。
「考えてもみなよ、A。
まず、なんで俺たちは両親と離れてこんなところで長い間共同生活してると思う？」
「それは、今はまだよくわからないけど…
…でも、きっとこれから本当のことを学んで…」
「いや、違う。
本当のことなんてこの先何年待ったって俺たちにはわからない。
それどころか失うんだ、本当を知ろうとする心さえもね。
ああ、ほんっと…ほんとにバカらしい…(笑)」
ジョングクは興奮したようにそう言って
まるで自らの運命を呪うかのような表情で頭を抱えて静かに笑った。
その顔に正直私はゾッとした。
それは今までわかっていたはずの1番近い彼のことが
初めて全く理解できなくなったような気持ちになったから。
そして、その表情がまるで私の深層心理にある
何か連れ出してはいけない感情を無理矢理引き出そうとする感じがしたからだった。
「…グク、私たちはお父さんとお母さんが真っ当に育つことを祈ってここに来たんだよ？
そんなバカらしいとか、簡単に言っちゃダメだと思う…」
「実はさ…俺も小さい時のこともうあんまり覚えていないし
一体どうやってここに来ることになったかも正直もうわからなくなってしまったけど
あの時感じた違和感だけはさ、
ずっと心に残ってたんだ。
でもさ、これ見て確信した。」
ジョングクが話す違和感。
それは私にも思い当たる感情がない訳ではない。
確かに私たちは何かを失った感じがずっとしていた。
何か、ごく普通のもの。
何かが違うような気持ちをずっと抱えてそれでも正しく生きていると自らの違和感に対して必死に頭を横に振って勉強してきた。
だけど
そんな気持ちは
ジョングクが差し出した一枚の紙を見て
私の中から一瞬にして消えようとしていた。
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ふうかい1210505956 - 今更ながら更新してほしいです (2022年2月4日 23時) (
レス) @page35 id: b5861f5cf9 (このIDを非表示/違反報告)
れも - ホント今更なんですけどもう更新はないですかね… (2021年9月1日 21時) (レス) id: 44b2d7bf61 (このIDを非表示/違反報告)
annnnnnnna4(プロフ) - とても続きが気になります！更新頑張って下さい(^^) (2018年12月17日 1時) (レス) id: bb84cb866b (このIDを非表示/違反報告)
マリリン - こんな凄い話久しぶりに見ました！続きが早く読みたいです！いつ再開してくれますか？ (2018年12月13日 16時) (レス) id: 211b9b7947 (このIDを非表示/違反報告)
ジェンナ(プロフ) - レモンさん» 今からは正直キツイですすみません！ (2018年4月1日 23時) (レス) id: ccdc45a3c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ジェンナ
| 作成日時：2016年11月14日 23時
