2 奇妙な集団生活 ページ2
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ベッドから這い出て立ち上がると
無機質な床に触れたつま先が冷たい。
さっきの彼は、ジンオッパ。
私の1番上のお兄ちゃん。
いつもニコニコと綺麗に笑う私の憧れの人。
私はこの広い屋敷とも言えるお家に
7人の家族と一緒に暮らしている。
女は私ひとりだけ。
そして家族は全員同世代というおかしな家族構成だった。
つま先立ちのままよろよろと歩いてベッドルームを抜け出すと
そこにはだだっ広い廊下が伸びていて
等間隔に並んでいるのは私の部屋を除いて全部で7つの扉。
そして、その中央には大きな踊り場付きの階段がドッシリと構えていて
一階のモノクロの格子柄タイルが並ぶホールへとつながっていた。
「おはよう、A」
隣のベッドルームの扉がゆっくりと開いて
さっきより低くて眠たそうな声がする。
「おはよう、テヒョン。」
彼は私の6番目のお兄ちゃん、テヒョン。
だるっとしたシルクのパジャマの袖口でゴシゴシと自分の目をこすっている。
小さい頃から私とよく遊んでくれていた彼は
なぜか私にオッパとは呼ばせてくれない。
頼りになるけど、いつまでも仲良しの友達のような人だった。
「A、良く眠れた？」
そう言うテヒョンの栗色の前髪はピョンピョンとカールして、
その下でその大きな瞳がトロンと潤んでいる。
彼はその童顔のわりにとても背が高い。
私と話すときはいつも自分の腰を少しかがめてくれた。
「じゃあ、ヒョン達のとこ行こうか。」
「うん。」
ポンと肩にその大きなてのひらが置かれる。
今朝もよく冷える朝だった。
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ふうかい1210505956 - 今更ながら更新してほしいです (2022年2月4日 23時) (
レス) @page35 id: b5861f5cf9 (このIDを非表示/違反報告)
れも - ホント今更なんですけどもう更新はないですかね… (2021年9月1日 21時) (レス) id: 44b2d7bf61 (このIDを非表示/違反報告)
annnnnnnna4(プロフ) - とても続きが気になります！更新頑張って下さい(^^) (2018年12月17日 1時) (レス) id: bb84cb866b (このIDを非表示/違反報告)
マリリン - こんな凄い話久しぶりに見ました！続きが早く読みたいです！いつ再開してくれますか？ (2018年12月13日 16時) (レス) id: 211b9b7947 (このIDを非表示/違反報告)
ジェンナ(プロフ) - レモンさん» 今からは正直キツイですすみません！ (2018年4月1日 23時) (レス) id: ccdc45a3c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ジェンナ
| 作成日時：2016年11月14日 23時
