[黒尾鉄朗]主人と使用人の恋路-day2- (ページ2)

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貴方side

『お邪魔致します。』

「おーう!入れ、入れ!!」

赤葦さんと別れ、住宅街の端に建つ一軒家に足を踏み入れた

木兎さんは鼻歌まじりに家の奥に消えていった

私も靴を脱ぎ、家に入り
リビングにあった、かなり大きなソファーに腰を下ろした

ふと窓から見える夕焼けを見て、さっきのバスでの疑問を思い出した

私は答えが出ない。わからない。と目を背けてきた

だけど、わかっていたのかもしれない。

心のどこかで鉄朗様から離れるのが寂しい

....なんて。

窓の外から聞こえた猫の鳴き声に少し笑みがこぼれた

猫は鉄朗様みたいだから。"俺がそばにいるぞ。"

って言われたような気がしたから。

頑張れる気がする。

「おーい、A!こっち来いよ!!」

『はい、今行きます!』

...なんて1人だけで答えが出て、元気が出たのは私だけの秘密にしておこう。

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