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そのままグラウンドに向かったジミンちゃんは
先に走っていた女の子数人をすぐに抜かしてあっという間にゴールテープを切った
生徒側の応援席からは歓声やら悲鳴やら冷やかしの言葉がこれでもかと飛んでくる
「重かったよね...ありがとうジミンちゃん」
『重くないよ、それに紙に書いてある人に検討するの僕しかいないからね』
そう言ってポケットからさっきの紙を取り出したジミンちゃんはわざとらしく私に紙を差し出す
[好きな人(男)]
そう手書きで書かれた紙はきっとジミンちゃんの友達が仕込んだものだろう
『ね？』
「...恥ずかしいからこっち見ないで」
『ふふ笑 かわいいな〜A』
私を覗き込んで糸目で笑うジミンちゃん
さっきまで不貞腐れていたジミンちゃんはこの紙によって機嫌を直したみたいだ
すぐに自分のクラスの応援席に戻されてユナの帰りを待つ
『ただーいま』
「おかえり」
『みて』
そう言ってユナは自分の携帯を取り出して動画を再生する
ジミンちゃんが私を背負って走っている動画だった
『送っとくね』
「恥ずかしい...いらない」
『歓声すごかったしお兄さんにばれたも同然だね』
「いや？私はまだ諦めてないよ」
遠く向き合うように見える保護者の客席
そこから感じる黄色い塊からの4つの視線
私はろくにこの4人の妹をやっていない
言い訳ならもう5パターンは思いついている
ユナとのんびり応援をしているとあっという間に最後の競技
1番盛り上がる3年生のクラス対抗リレーに
グラウンドに集まり自分の番を待つ
その間も頭の中はジミンちゃんだけ
ジミンちゃんは練習中ずっと1位だった
努力家のジミンちゃんはきっと今日のために
頑張ってきたはずだ
自分の番が終わり徐々に近づくアンカーに緊張していく体
今日もジミンちゃんのクラスと他2つのクラスが接戦になっている
順番を待つジミンちゃんの方を向くとタイミングよく重なる視線
ジミンちゃんはいつものように優しく笑って
交換した私の黄色いハチマキを握って私に見せた
『いちゃいちゃごちそうさまでーす』
「してないってば」
いつの間に隣に立っていたユナと次に迫るアンカーを見つめながら
無意識で握った青いハチマキには跡がつくくらい力が入る
『ジミン君が1位でもあんまり大げさになっちゃだめだよAは黄色チームなんだからね』
「うん、わかってる」
そう言いながらも次々にアンカーにわたるバトンに思わず息をのむ
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りん(プロフ) - この作品大好きです！すごくリアルで読んでてキュンキュンします(^ ^)これからも頑張ってください！ (2018年8月3日 21時) (
レス) id: 28d64d1dad (このIDを非表示/違反報告)
白(プロフ) - りんこさん» テテくんとの合言葉みたいな感じですかね笑 ありがとうございます(*^o^*) (2018年7月28日 14時) (レス) id: 67f3dc7c68 (このIDを非表示/違反報告)
白(プロフ) - にゃんさん» 楽しく読んで頂けて嬉しいです(*^^*)ありがとうございます(*´-`) (2018年7月28日 14時) (レス) id: 67f3dc7c68 (このIDを非表示/違反報告)
りんこ(プロフ) - 夢主ちゃんの「何番目」のセリフ結構好きです…笑笑これからも無理せず頑張ってください、！！ (2018年7月28日 1時) (レス) id: 15ee671820 (このIDを非表示/違反報告)
にゃん(プロフ) - いつオッパ達にバレるのか、、ヒヤヒヤしちゃいます(笑)大切な妹に彼氏がいたと知った時のオッパ達を想像しちゃいます！いつも楽しいお話ありがとうございます！ (2018年7月27日 22時) (レス) id: e345e7d934 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白 | 作成日時：2018年7月17日 17時
