まふに色んなことしてみた！【短編集】

愛してるよゲームしてみた ページ10

「はっはーい！おはよう、まふまふくんっ！」




「おはよ、今日もテンションおかしくて何よりだよ」




モーニングコールをする私に、ちょっと酷いことを言ってくるまふ。




こんにゃろめ…。見てろ、今から真っ赤になっちゃうような恥ずかしい思いさせるんだからなっ！




「さて、改めまして…朝から悪いんだけど、愛してるよゲームしない？」




「は？愛してるよゲーム？？」




うわ、まふまふさん、すごい怪訝そうな顔でこっち見てくる！Aさんの心折れちゃうよ！？




「うん！愛してるよゲームやってみたかったの！」




「え、そうなの？まぁ、Aがしたいんならやってもいっか。いいよ、Aから始めて？」




おっしゃあああ！皆さん見ました！？罠にかかりましたよ、この人！！




いや〜まふの照れ顔見るのが楽しみだ！




「愛してるよ！」




「愛してるよ」




「ッ！？」




な、なんだコイツ…！照れるどころか、動じてすらいない！？




ま、まだ1回目だし…何回かやれば反応するでしょ…！




「あ、愛してるよ！」




元気よく叫ぶと、まふが私の手を掴んで優しい声で言った。




「愛してる」




「ひゃっ！？」




まふの手がするりと動いて、私の指と絡めてくる。それがくすぐったくて、思わず身を竦めた。




「…あれ？もう言ってくれないの？まだ言ってほしいなぁ…？」




「愛してるって」と付け加えて薄く笑みを浮かべるまふに、私はもうなにも言えなかった。




「ふふっ、かわいい…。ね、A。大好きだよ、愛してる。ずっとそばにいてね」




「当たり前でしょ、馬鹿まふ…」




そう言うと、まふは幸せそうに微笑んだ。

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ラッキー歌い手

志麻

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