アンジュの涙

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○o。..。o○

雫が落ちる

ころころ、ぽろぽろ

まるで真珠のような涙

美しい女性だった
淡い銀の髪と瞳の儚い
如何にも箱入りといった雰囲気の娘

「…しっかり、しなければ」

「ノゼル様の恥にならないように」

柔らかな耳に残る声は震えていた
ぎゅっと瞑られた瞼からぽたりとまた一滴、もう一滴と絶え間なく涙が零れ落ちる

誰も彼女の弱さを知らない、否彼女が見せない(・・・・)

それは、夫(・)でさえも

＿＿＿＿その筈だった、あの日までは

一人の少年の行動が、少なくとも運命のピースのひと欠片を埋めた事から物語は始まる

「お前は、この婚姻を望んではいなかったのだろう？」

「ノゼル様は、私(わたくし)の事を憎んでおられるのでしょう？」

この不器用な夫婦の、幕引きは…？

○o。..。o○
はじめまして！作者のあぶらあげです。
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オチはノゼル様の予定です。それでは本作品をお楽しみ下さい！執筆状態：連載中