幼馴染みVSロイヤル宮舘。 (ページ6)

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幼馴染みページ6

恋に落ちましたので即行動！ということができないのが現実では当たり前。

実際問題、一目惚れしたからと言ってもそもそも部署も違うから宮舘さんに会う機会無いし…

それでもふと、初めてこの部署に挨拶しに来たときのあのニコッと微笑んでくれた瞬間とか立ち振舞いが脳内でフラッシュバックして一人勝手にテンション上がっちゃったり、仕事終わりに宮舘さんってどういう人なんだろうかと考えちゃったりするこの感じ、本当に懐かしい。
中学生の時、恋に落ちた先輩のときのドキドキ感を思い出す。

向井『Aやったで！俺ら同じクラスの二組！』

『へー。私、二組か…えっと出席番号は～…』

向井『ちょっと！？何を呑気に自分の出席番号確認してんのっ、俺とクラス一緒なんやから少しは喜ぶとかあるやろ？』

『そんな凄く喜びはしないけど知り合いがいて嬉しいよ。一年間よろしくね』

向井『そんな素直じゃないところも可愛いよ♪』

『入学式早々頭おかしくなりました？(笑)』

中学の頃から今と何の変化もない康二と私。
入学式の時と今で違うのはあの頃はまだ康二に告白されていなくて、『可愛い』とかはよく言われていたが、今と変わらず幼馴染みで。
入学式早々に康二と同じクラスになった一年の春、私はある先輩に恋に落ちた年でもあった。

きっかけは、やっぱり一目惚れ。人生で初めてビビビッときたあの時は、たしか新入生歓迎部活動説明会の時。一年生を集めて一斉に行われた部活勧誘で私はバスケ部の先輩に一目惚れをしてしまった。

向井『A一緒に帰ろー？』

『…やばいよ康二。』

向井『なに、どうした？なにがやばいん？』

『私、好きな人できた！』

向井『え、それって俺？』

『なんでそうなるの。テニス部の部長に一目惚れしちゃったの！』

向井『テニス部…部長…一目惚れって、はぁっ！？』

今思うとあの時、私の言葉に目玉が飛び出しそうな位に驚いていた康二は何を思っていたのだろうか。あの時からもう私の事好きでいてくれていたならかなり失礼な事をしてしまったのではないか…？

よくよく思い返してみると、部活動説明会で先輩に一目惚れしてそれを康二伝えた日の下校のとき、帰り道の康二がどこか上の空でショックを受けた表情をしていたような気がして今更ながらあの時の康二の気持ちを思うと可哀想になってくるな…