幼馴染みVSロイヤル宮舘。 (ページ5)

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会社帰りに買ったコンビニパスタを自分だけ食べながら、また今日も私の家に居座る康二に今日の宮舘さんの話しをした。

「それでねっ、その宮舘さんって人にビビビッときちゃったわけ！」

突然の私の発言に多少驚きを表情に出した康二だが実は私の一目惚れは今回が初めてではないので康二もそこまで驚かなかった。

向井「でもさー…Aがビビビってなった男に今までいい男おったか？」

「まぁ…たしかに私がビビビってなる人、今までいい人いなかったけど…」

向井「前もビビビってきた！って言うて中学と、高校とで告白した先輩には彼女おるからてアッサリフラれたし、その後はこれと言って俺以外の男に出会ってるとこ見たことないで？」

「彼女いるからの前に『そもそも君に興味ない』とまで言われたからね中学に告白した先輩になんて…」

向井「だからあの先輩やめとけ言うたんに、俺の言うこと聞かんと告白したんAやからな？(笑)」

「私って、恋すると回りが見えなくなっちゃうんだよね。この人が好きだと思ったら朝から晩までその人しか考えられなくてさ」

向井「あの時代から遡ってその先輩に俺はなりたいわー…そうしたらAに告白してもらえるんやろうし」

「でもそう考えてみると…康二って中学、高校、専門学校までずっと私の尻追いかけてない？」

康二が私の恋事情を全て把握しているのは私とずっと一緒にいたからだけど、中学までは同じ学区内だったからという理由として、高校と専門学校までなんやかんやついてきた康二の執念って今さらだけど凄くないだろうか…？

普通、自分の行きたい学校優先のはずなのに進路を決める時期になると決まって『Aはどこ受験するん？第二希望はどこ？』と何回も聞いてきて、滑り止め用の高校受験まで同じ高校を受けた私と康二。

向井「けなげやろー？ええ加減、責任とって彼氏くらいにはしたってやー」

「無理なものは無理。いい加減あきらめて」

向井「ここまできてあきらめては無理やって(笑)俺こう見えてめっちゃAの事好きやねんで？」

「それは知ってるけどさ…」

向井「でもその、つれないところとかも好き♪そのパスタ美味しそうやね♪あーんして？」

「馬鹿なんじゃないの。きもい！」

向井「相変わらず、つめたいっ(笑)」