幼馴染みVSロイヤル宮舘。 (ページ36)

今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:56,158 hit

○ ページ36

宮舘「味付けは軽い下味くらいしかしていないのでソースはお好みで付けてください。これが玉ねぎ醤油ソースで、こっちが…」

ローストビーフにかける用のソースの説明一通り聞き終えてから「いただきます」をして食べたローストビーフは本当に美味しくて、涙が出そうになった。

宮舘「どうですか…？」

「凄く美味しいですっ、こんな美味しいローストビーフ食べたの初めてで今とても感動してます…！」

宮舘「それはよかった…(笑)」

私の発した言葉にホッとした表情を浮かべた
宮舘さんは、美味しすぎるローストビーフに
食欲が止まらない私を優しく眺めて見守っていた。

こんな美味しくてレベルの高い料理を作れるんだから、たしかに独身貴族で充分やっていけるはずだよね…そんなことを思いながら目の前の美味しすぎるローストビーフを自らの口に運んだ私。

お皿に盛り付けられたローストビーフを9割り
近く食べ終わった頃、先程まで黙って私が食べるところを優しく見守っていた宮舘さんが、
「あの、Aさんは改めてどうして僕がこうして自宅にAさんをお招きしたのか…わかりますか？」と突然に声を掛けた。

「え？」と突然の彼の問いかけにクエッションマークの私に宮舘さんは相も変わらずいつも通り、素敵なカッコいいお顔で見つめてくるのでさらにクエッションマークが頭を埋め尽くす…。

宮舘さんが私を家に招いた理由…？？

「私が宮舘さんのローストビーフを食べたかったからという事と、前回の結婚式の親睦会的な形でしょうかね…？」

自分で言っていてもたしかによくわからない。
だって、なんで突然家に招かれたのかというのは正直私もよくわからなかったから今も結局わからないままだ。

宮舘「Aさんの言う事も理由に含まれますけど…でも男って『何も考えず』に自分の家に女性をあげないと思います。俺もその一人です」

たしかに自分の家に勝手に突撃訪問してくる
康二を除いても普通の考えなら私だってなにも考えずに人は家に招かないから、なにかしらの理由があって招くとは思うけど…

今回はローストビーフを宮舘さんがご馳走してくれるという理由で家に招かれた以外に何も無いと思っていたけど…？

宮舘「僕とお付き合いしてくれませんか？」

「…はい？」

宮舘「僕、宮舘涼太の彼女になっていただけませんか？」