幼馴染みVSロイヤル宮舘。 (ページ26)

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ロイヤル宮舘ページ26

宮舘さん自身は黒のお弁当箱に、綺麗に握られたおにぎり、唐揚げ、卵焼きに付け合わせ野菜まで付いてる手作り弁当を持参していて…

そんな人の目の前で、先週スーパーで安売りしててついつい買ってしまった特売カップ麺(魚介スープ味)を食べろと…？

平常心保って、好きな人の目の前でカップ麺にお湯注いで三分待つ？こんな完璧な宮舘さんの前でそんなことできるわけがない。

でもなにも食べないのも怪しまれる…？
ダイエットしてるんですとか言えばこういう場では乗りきれるものかな！？なんてゴチャゴチャ頭のなかで考えていると…

宮舘「そんなに思い詰めたお顔をされなくてもお昼なんだから、好きな物を食べていいと思います。個人の自由ですから」

宮舘さんのその言葉に「そうですよね…」と私は変に納得してしまい、いそいそと自分のバックから取り出したカップ麺を目にして宮舘さんは何を思うんでしょうか…

チラッと顔を見ても、やっぱり今もいつもと変わらず、掴みどころのないただただカッコいいお顔をしていらっしゃる…。

休憩室に置いてある会社のポットに入っているお湯でカップラーメンにお湯を注ぎ三分待機している間、宮舘さんが「カップラーメンもたまに食べると美味しいですよね」なんて律儀に優しい言葉をかけてくれた。

「そうですよね、美味しいですよね！」と私は言葉を返しながら、宮舘さん本当に優しすぎるよ…と思っていた。

だって絶対、宮舘さんはカップラーメンとか食べるキャラじゃないのに私に気を遣ってそんな言葉をかけてくれてるのが伝わるもん…。

私なんていつもいつもカップラーメン食べてるせいか、会社の健康診断で食生活改善しないと今後やばいぞという警告が出たくらいやばい女なのに…。

「宮舘さんは…料理が得意なんですよね」

宮舘「そうですね。料理することがむしろ趣味です」

「羨ましい…」つい私はそう声に出てしまう。
料理が趣味ということは、料理することが苦じゃないって事ってそれがどれだけ私にとって羨ましい事か…

宮舘「Aさんは…お料理が嫌いなんですか？」

「嫌い…なんでしょうかね…苦手です…」