幼馴染みVSロイヤル宮舘。 (ページ15)

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○<1.1追加> ページ15

眩しすぎると感じて身の程知らずだと感じてもこの胸のときめきはとめられないから人間とは悲しすぎる生き物である。

向井「またそういう顔したAを見るようになるとは思わへんかった。完全に恋する女の子やね～」

私の顔を見てニヤニヤしながら、康二は私の目の前で呑気にドリンクバーから取ってきたコーラのグラスに口を着けていた。

康二に、「A！コンビニ飯もええけど、たまには俺と外食デートしよう！」とか意味わからん事を言われて今夜は無理矢理外食することになった。

「私そんな変な顔してる…？」

向井「ん？今日も可愛い顔してるよー？」

「そうじゃなくて。恋する女の子の顔って言われてもピンとこない」

向井「長年Aの事見とるんやもん、恋してる時の顔くらいわかるって(笑)」

「高校のときも朝から晩まで好きな人の事考えてたし、またその時に遡りだよ」

私の言葉に、そっかーと相づちをしながら康二は私に「Aは、学生時代の時みたいに宮舘さんにも告白するつもりなん？」と質問してきた。

「告白なんて勇気出るわけ無いよ、だって私あの時と違って社会人だし」

学生で告白してフラれても先輩ならそもそも学年が違うしいずれ卒業するけど宮舘さんは部署は違えど同じ会社内の人間。フラれたら今後、顔を合わせるときに辛すぎる…

向井「たしかに、同じ会社で告白ってのはなかなか勇気いるよなー」

「勇気いるし、そもそもまだ全然話したりできてないし告白とかできないよ」

向井「ま、Aには俺がおるからいつでも俺のところに来てええよ？」

「見て見て、このデザート期間限定なんだってよ。私これ注文するけど、康二は食べる？」

向井「うんっ、相変わらず君はスルースキルが高いね！人が告白してる時にメニュー表見てたらアカンっ」

「ん？ごめん、また康二なにか言ってた？聞いてなかった」

向井「いや、いつもの事やからええけど(笑)
でもこれだけは覚えておいてや？俺はほんまにAの事大好きなんやから」

「じゃあ、今日のここの支払い康二が奢りね」

向井「ええよ！今日は俺とAのデートやからね。デートの時の支払い彼氏が全部するって大人として常識やもんな♪」

「やっぱり割り勘で。私は康二の彼女じゃないので、お会計は別々でお願いします」

向井「ごめんて！彼氏のくだりはスルーしてええから俺に全部払わせて～っ！」