幼馴染みVSロイヤル宮舘。 (ページ12)

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目の前の料理をただ黙々と口にしながら、宮舘さんとその両脇にいる女子社員二人の会話を盗み聞きしていると、宮舘さんが料理が得意という話の流れになった。

そのイケメンなお顔で家事ができて料理が得意なんてそれ…スペック高過ぎじゃないか！？と自分の心中で一人ツッコミを入れていると、専務が「○○は料理全くできないもんな！」と突然に私の右肩を大きく二回叩いた。

宮舘さん、そしてその両脇の女子二名の視線がこちらへ向けられる…。

なぜこのタイミングでそんな流れ弾私に飛ばすんだよこの糞上司が！！と口が裂けても言えない台詞を頭の中で爆発させながら「そうなんですよねー」と軽く会話を受け流した。

頼むからこれ以上深く話しを私につっこんでこないでくれ！と思った願いも虚しく

「たしかにAさんってお昼休憩は基本カップラーメン食べてますもんね～」とか「私もAさんが手作りのお弁当とか食べてるイメージ湧かない(笑)」など、これは遠回しにディスられてる？というような台詞が私に飛んできた。

宮舘さんに出会ってからもその前からも、会社に入社してからはコンビニ弁当とかスーパーで安売りしていた菓子パンとかカップ麺を休憩時食べていたことがそんなに悪いことだっただろうか…？

たしかに女子社員は手作りのお弁当だったり、お洒落なサラダ食べてたりしてたけれど皆その場では何も言わないのに結構こういう場だと無礼講なのか無意識なのかズバッときついこと言ってくるんだよね。

普段なら、いつも通りただスルーするだけなのだがさすがに今日は宮舘さんの前というだけあって私も恥ずかしい…

面倒くさくて今まで人として当たり前の家事などをスルーしてきた罰…？
そう思ってしまうくらい運が悪いこの状況にトドメを刺すかのごとく専務が笑いながら「女なんだから料理くらいできないと結婚もできないからな！」と再び肩をバンバン叩かれた。