幼馴染みVSロイヤル宮舘。 (ページ2)

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私の幼馴染みは全く人の話を聞かないというかわざと私の言葉をスルーする。
私が小学生低学年位の時に、隣の家に引っ越してきた康二は親の転勤の都合で関西から都内に来てそれからの幼馴染みだからかれこれもう十年以上は知っている。
『腐れ縁』という言葉が本当にぴったり当てはまる私と康二の二人は、小学生の時に出会ってから中学、高校、専門学校まで同じところに通っていてクラスは違うことのほうが多かったけれどほとんど康二を知らない時期がないくらいの腐れ縁だ。

「ちょっと、康二！こたつで寝るなら自分の家帰ってよ！」

いつの間にかこたつで眠ってしまった康二を叩き起こしたが、爆睡していて起きない。
いつもの光景すぎて溜め息が出たが、康二は気持ち良さそうに寝息を立てて眠っている。
康二の寝顔を見ているとふと思い出す昔の、
康二からの告白。

『俺、Aの事好きやねん。付き合ってください』と、あんなにも真剣に告白されたのなんて私の人生できっと康二が最初で最後だろうなと思う。中学生の時、ある日突然康二に告白された私は、康二がとっても真剣に告白してくれたって私も本当によくわかってるし、私も康二の事は好きだけど…それは異性としてとかではなく幼馴染みとしてだと、きちんと彼に伝えた。
康二の告白を初めて振った中学の頃から私の考えは当時から今まで変化していなくて、私にとっての康二は…恋人でとは違う部類の人物であり、今も昔も私の大切な幼馴染み。

今でも冗談半分、本気半分？隙あらば私に告白&アピールをしてくるのだが、私はそれを軽く受け流したりたまにツッコミしたり。
康二には言えないけど、なんだかんだで私もそれが楽しかったりもする。
一人暮らしをして、ずっと一人だとつまらない。仕事も忙しい時が多く、休みも少ない為か学生時代の友達とは遊ぶ暇が少ない分、こうして幼馴染みの康二だけでも馬鹿みたいに話が出きることが私にとっても気晴らしになる。

と、言ってもほぼ毎日、週半分は私の家に突撃訪問してくる向井康二こと私の幼馴染みは控えめに言っても気晴らしの度を越えているが、
まぁ…いいかと思ってしまう私が甘いのかそれともただ家に来るなと言うのが面倒なだけなのか自分でもよくわからないがともかく、康二はいい奴である。

「康二、いい加減に起きないと玄関外に放り投げるよ！？自分の家帰れっ」

向井「まだ眠いから家泊めて～？一緒に寝よ～？」

前言撤回、いい奴だが面倒くさい幼馴染みです。