lemon (ページ16)

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｢..お願いします..？｣

こてん、そんな効果音が付いていた。後ろでドンヒョクたちが何でか拍手をしていたのが目について何してんだってなった。

Mk｢あ、話すのははじめて、だよな、あ、ね。｣
｢はじめまして。｣
Mk｢(会ったの無かったことにされてる)｣

確かにあんまり絡んだこと、っていうか全然ないけど..あまりにもサッパリしすぎてるんじゃないだろうか。これから一緒にやっていくのに。

｢..どうしたんですか、ヒョン？｣
Mk｢ヒョン！？｣
｢え、だって、｣
Mk｢いや、だって、女の子じゃん..｣
｢けど、今はレオなので。｣

そう、まるで挨拶みたいに当たり前のように言い切る彼女は見た目もすごい同性にしか見えないのに..変に細っこくて変な感じがする。
短くなった髪からするのだって、俺らが使わないようないい匂いがする。

Mk｢....う、うん。｣

言いたい言葉があるはずなのに上手く出てこない。こんなこと、あっちゃいけないはずなのに。

｢で、俺の事に来たと。｣
Mk｢俺、あの中じゃ一応長男なんで..こんな気持ちざゃ..だからユタヒョンのところにきました。｣
Yt｢いや俺もそんなその子のこと知らんけど..けど韓国人っちゅうのにはびっくりしたな。｣
Mk｢へ、｣
Yt｢....ちょっと前かな。俺ぶつかってもうてさ、その子に。そん時、日本語、しかも関西訛りで＂すいません＂って言うたからさ普通に同郷か何かと思ったんや。けど周りから聞いたら韓国人や言うし..もしかしたら昔日本におったんかもしれんな。｣