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…どうしよう、どうする私。
この後ジョングクが泊まりにくることを考えて、私の心臓はこれまでにないぐらにドキドキしていた。
ちょうど、今は22時。
彼からほんとついさっきカトクが入って、
『30分後にはヌナの家着きます』
なんて言っていたから、私の心はそわそわして本当に落ちつかなかった。
朝ジョングクとの電話を切ってから、私はこれでもかと言うぐらいに部屋の掃除をして、とりあえずシーツと布団カバーを洗ってみた。
…私の家、布団もう1組とかないんだけど。
友達が少ない一人暮らしの大学生の家にそんなものがあるわけはなくて。
え、私のベッドに2人で寝るんだろうか…
そんな想像をして心臓が爆発しそうだった。
むやみやたらに部屋の中をうろうろしていると部屋のチャイムが鳴って。
…きた。
ドキドキしながら扉を開けると、やっぱりそこにはジョングクの姿。
JK「ごめんね、遅くなって」
「ううん…ありがとう。お仕事お疲れ様」
やっぱり全身真っ黒な服に身を包んでいて、いつもと変わらないその姿に思わず笑みが溢れる。
「あ、ご飯は食べたんだよね？」
JK「うん、練習の合間で食べたんです」
「そっか、そっか」
JK「ヌナのご飯食べたかったけど時間も遅いから大変だろうし、と思って」
私の作ったご飯を食べたいと思ってくれたことに心が温かくなった。
「あの、今日は朝早くから起こしてごめんね」
朝から電話をかけてしまったことを彼に直接謝る。
JK「ん？ああ、起きてたから気にしないで」
ジョングクはまた優しい嘘をついた。
JK「それに、今日もヌナに会えるんだって思ったら仕事めちゃくちゃ頑張れました」
少し照れたようにはにかんでみせるジョングク。
その姿にも私の心臓は簡単に締め付けられた。
彼と座ってテレビを見ながら軽く雑談をする。
JK「ヌナもうお風呂入ったの？」
「あ、そうなの。ごめん。
ジョングクが来る前に入っといた方がいいかなって」
JK「じゃあ、今すっぴんなの？」
「…うん、恥ずかしいからあんまり見ないで」
そう言って軽く顔の前に手を持ってくると、ジョングクはいたずらっ子のような笑みを浮かべて、私の手をのけようと引っ張ってきた。
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作者名：ナノカ
| 作者ホームページ：
作成日時：2020年3月31日 19時
