ジミナ ページ42
V side
.
V「って、そうじゃないだろ」
LN「ええ〜」
V「せめてベッドね。てか、まず状況説明して？いや、その前に服着ろよばか」
テーブルの上に残されたアルコールの残骸。
案の定薄着になってなっている。
まあ、こうなってるだろうなと思ってたけど…
いくらジミナ相手だからって無防備すぎ。むかつく。
LN「んー、ねる…」
ダメだこりゃ。
仕方ないのでAを抱えてベッドまで運ぶことに。
ジミナはリビングに放置。
説教はまた明日にでもしよう。
LN「てひょん、」
V「ん？」
LN「どこ行くの…」
V「どこって片付けに」
どうせこの先二人は朝まで起きないだろう。
だったら俺が片付けてあげないと。
そう思って寝室から出ようとしたところ、
Aが俺の服の袖をくいっと引っ張った。
LN「いっしょにねる」
V「え、」
LN「はやくー」
起きてるのか寝ぼけてるのかはたまた酔いすぎているのか。
こんなに甘えるAは稀だ。
片付けてからシャワー浴びてソファで寝ようと思ってたけど、
全部起きてからすればいいや。
V「わかったよ」
LN「ん、」
俺がそう言うと満足そうに笑って眠りだした。
ああ、なんでこいつはこんなにも警戒心が無いんだろうか。
V「襲うぞ」
デコピンしてやるとちょっと顔を顰めた。かわいい。
白い腕にうっすらと見える傷。
誰かに会う時はコンシーラーで消して見えないようにしてるみたいだけど、
ジミナとどんちゃん騒ぎしたのか滲んでいる。
俺はAの傷に気づいていた。
あの時、嘘ついてたけど本当は大した傷じゃなくて
一生消えないくらいの深い傷を負ったこと。
メイクのヌナにカバーメイクの相談をしていたことも、
全部全部知っていた。
俺がずっとずっとAの隣にいて、守りたい。
LN「んん、ちきん…」
そんな俺の気持ちも知らずに呑気に眠っているA。
顔に掛かっている髪を避けてあげると、
寝ているのに嬉しそうに微笑んだ。
だめだ…ここにいると気がおかしくなりそう。
やっぱり片付けに行こう。
.
.
【翌朝】
LN「ん、頭いた……水…」
JM「あ、おはよ」
LN「おはよー」
JM「絶賛二日酔いなう」
LN「同じくです」
V「やっと起きたか」
LN「え、テヒョン！？なんでいるの！？」
JM「俺達が寝たあとに来たらしい」
LN「そっか、そうだ…全く記憶に無いけど」
V「二人はそこで正座して」
JM「はい…」LN「はい…」
V「今から説教です」
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作者名：うゆ | 作成日時：2021年11月15日 4時
