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ジョングクのゴツゴツした手が私の左手を包んだ。

ジョングクの方を見ると、
おばさん達の事を怪訝そうに見ていた。



『ジョングク、』



さりげなく手を離そうとしたら、
余計に力を込められて離せなくなった。

どういうつもり…?



〈聞いてるの?Aさん〉



なんだ、まだ言ってたんだ。

もういいでしょ。
私がこうやって下向いていかにも傷つきましたって
顔してるだけで満足でしょ?

もう、お母さんのことは思い出したくない。



「行こ、A」

『え、ちょっ、』


〈ジョングクくん!?〉

〈どこ行くの!?〉



うるさいおばさん達を無視して、
ジョングクは私の腕を引いて家を飛び出した。

なにこれ。
ヒロインを助けてくれるヒーローみたいな?

って、私がヒロインなわけないけど。



『っはあ、じょ、ぐくっ、』



そんなことを呑気に考えていると、
体が限界だと言い始めた。

そりゃそうだ。
現役大学生(サッカー部)の走りに着いていけるわけがない。



「ごめん、」

『いや、だいじょぶ…』



でもちょっと休憩はしたいかな。
あとできれば酸素も欲しい。

近くの階段に腰を下ろして呼吸を整える。

今気づいたけど、おばさんの家を飛び出したって
結構やばいことしちゃったな、私。

ジョングクは許されるだろうけど、
私はもう一生…



「もう行かなくていいよ、おばさんち」

『えっ、』



そんな私の心を読み取ったかのように
隣に腰を下ろしたジョングクは言った。

エスパー…?



「父さんのことも気にしなくていいし」



" 俺がなんとかするから "

って、やだ。
いつの間にそんなに逞しくなっちゃったの。



『ふふ、ありがとう、ヌナは嬉しいよ』



ついでにこの流れでヌナって呼んでくれないかなー。



「A」



やっぱりそう簡単にはいかないみたい。



「キムテヒョンと別れて」

『へ…?』




「っていうか、別れろ、絶対」





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まい(プロフ) - 第1章おつかれさまでした!続きも気になるところですが新作もグクとヌナと聞いてとても気になっております!!!どちらも楽しみにしています!いつも素敵な作品をありがとうございます^^ (2019年3月19日 11時) (レス) id: 14d58fc984 (このIDを非表示/違反報告)
chiharun(プロフ) - どうしようもない女pt2が読みたいです (2019年3月19日 10時) (レス) id: 39d0501df3 (このIDを非表示/違反報告)
chiharun(プロフ) - 続き気になります! (2019年3月18日 21時) (レス) id: 39d0501df3 (このIDを非表示/違反報告)
ケイキ - とっても、面白いです。更新、楽しみにしてます。(続きが気になる…………)頑張って下さい!!! (2019年2月8日 23時) (レス) id: f984a78910 (このIDを非表示/違反報告)
レモン - 面白かったです!評価させて頂きした。更新頑張ってください! (2019年2月8日 20時) (レス) id: 53d847b889 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うゆ | 作成日時:2018年10月22日 23時

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