どうしようもない女

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「おばさん達になんか言われた？」



なんだ、ジョングクか…

ジョングクはそう言うと、私の隣にどかっと座った。



『いいの？あっちにいなくて』

「めんどくさいから抜けてきた」



確かにめんどくさそうだけど。
そんなこと言ったらおばさん達怒るよ。

いや、ジョングクが言ったら怒んないか。



「ごめん。服のことなんか言われてたろ」

『ああ、いいよ全然』



慣れてるし。
それにジョングクのせいじゃない。

それよりここにいるとジョングクまで
めんどくさいことに巻き込まれちゃうよ。



〈あら、ジョングクくん。そんな端っこにいてないでこっちにおいで〉

〈みんなでご飯食べましょう〉



ほら、きた。



「じゃあ、Aも一緒に、」


〈Aさんはいいのよ〉

〈お腹空いてないってさっき言ってたし〉



そんなこと一言も言ってないんだけどなー。
でもこの場が嫌すぎて食欲がないのは事実。



〈いつも思うんだけど…どうしてこういう場にAさんが来るのかしら〉



誰かがボソッと言ったのを私は聞き逃さなかった。

なにそれ。
来なくてもどうせ文句言うくせに。

ほんと都合のいい人達だね。



〈ねえ、Aさんのお母様ってどんな人だったの？〉

〈あ、私もそれ気になってたのよ〉



ほんと面白い、笑える。

ばかじゃない？
いい大人がそんなことして楽しい？

相当頭がイかれてる。



〈ねえ、教えて？〉



やっぱり、やだ。
来なければよかった。

耐えられなくて下を向いていると、
左手に温かい何かが触れた。




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