ピンチ ページ21
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LN「私ってそんなに分かりやすい…?」
V「いや?たぶん気づいてるの俺だけだと思う」
現にこうやって指摘してんの俺だけでしょ、と言われて
確かにバレてたらジョングクなんか特に
すぐ何か言ってくるだろうなと納得した。
V「俺は怪我した瞬間なんとなく察したよ。
あと病院行ってもホントの事は隠すだろうと思ってたし」
LN「テヒョン、探偵になれるよ」
V「は?」
LN「いや、なんでもない」
割と本気で言ったんだけど理解してもらえなかった。
いつも、強がって本当の事は隠そうとしてもすぐに見破られる。
しかもテヒョンにだけ。
意外とこういうとこ鋭いよね。
V「Aのこといつも見てるから」
LN「え?」
V「心配するな。困った事があったら俺がカバーする」
いつからそんなに逞しくなったの…なんか泣きそう。
LN「ライブ、出るなって言わないの?」
V「言っても聞かないじゃん、お前」
LN「まぁ、そうなんだけど、他のメンバーだったらそう言うだろうな、って」
特にユンギさん、ホソクオッパあたりが。
V「俺はお前のやりたいようにやればいいと思ってるよ。
好きなことやってるAは、誰よりも輝いてるから」
LN「…泣かせたいの?」
V「はは、そうじゃなくて、でも…やっぱ怪我の事は心配」
お医者さんはなんて言ってた?と聞かれて、
咄嗟に「特に何も」と嘘を言ってしまった。
V「今更そんな嘘つかれても」
LN「うっ、バレたか」
V「で?本当は何言われた?」
テヒョンの圧に負けて、靭帯が損傷してることと
無理をしてしまったら後遺症が残ることも全部言った。
V「…それで、出るなって言っても聞かないんだよね」
LN「うん」
V「はぁ、まあ…今後、私生活にも何か問題が出たら
俺が助けたらいいだけだよな。一緒に住むのもアリか」
とかなんとかぶつぶつ言い出したので聞こえないフリをしておいた。
でも、
LN「それもありかもねー。表舞台からひっそり引退してさ、どっかの田舎で2人で暮らすのもいいかも」
まぁ、無理なんだけどね、とテヒョンの肩に腕を回しながら
チラリと横を見ると意外にも真剣な顔でこちらを見ていたので思わず息をのんだ。
V「いつか、そうしよう、絶対」
何故か、不思議とテヒョンなら実行してくれる気がした。
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作者名:うゆ | 作成日時:2022年5月14日 22時