ピンチ ページ20
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MG「あのなぁ、ツアーだってまだ残ってるんだから
ここで無理する必要はないだろ。出るなとは言っていない。
パフォーマンスを最小限に抑えればいいんだから」
そんなの自分が一番分かってるよ。
でも今日のライブを全力でやらないと絶対に後悔するし、
何より今日を楽しみにしているarmyがどれだけいるか。
私は、今日温存してもまた残りのツアーを全力でやればいい。
だけど、この日のライブはこの日にしかできない。
今日しか来れないarmyが何万人といる。
LN「後悔したくないの」
MG「後からやっぱり痛いですってなっても無理だぞ」
LN「そんなヘマ私がするとでも?」
MG「…分かったよ」
一度決めたことは絶対に曲げない性格だ。
それを一番理解してくれているオッパがついて来てくれて良かった。
LN「オッパ、ありがとう」
MG「とにかく今できる治療はしてもらうこと」
お医者さんに動ける範囲でお願いしますと伝えると、
テーピングを巻いて鎮痛剤も打ってもらった。
それでもやっぱり歩くたびにズキズキと痛むけど、
何もしないよりは全然マシだ。
うん。これでいける。
会場に戻るとちょうどリハが終わったらしく、みんながいた。
JK「ヌナ!!歩けるの!?」
そろーっと合流しようと試みたけどすぐに見つかってしまった。
まぁ、そりゃそうか。
LN「歩けるよ〜。骨も折れてなかったし大したことないってさ!」
JM「とにかく無事でよかった…」
JN「心配したんだからね!」
本当のことはバレてないみたい。
みんなの輪から離れて、演出の監督の方へ行き
私だけリハーサルの続きをお願いした。
他のみんなは裏に戻ったみたいで一安心。
それから監督に細かい事をマンツーマンで指導して頂き、
リハーサルは無事に終了した。
あとはテーピングが見えないように衣装の相談しに行かなきゃ。
やっぱり動き続けるとけっこう痛むな…
でもまぁしょうがない。
V「おーい、」
LN「っびっくりしたぁ…いたの!?」
裏に戻ろうとすると、客席の隅の方にまさかのテヒョンがいた。
V「Aなんか隠してるだろ」
LN「…オッパから聞いたの」
V「いや、聞いてない。やっぱりなんかあるんじゃん」
カマかけたらまんまと引っ掛かったね。
と笑うテヒョン。や、やられた…
ここまできたらもう隠せない。
V「ほんとは大したことないんでしょ」
LN「いやぁ、まぁ…」
テヒョンにだけバレちゃうなんて…
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作者名:うゆ | 作成日時:2022年5月14日 22時