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091【JK】 ページ41

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俺の腕の中でポロポロと涙を流すA。

卒業生の俺以上に泣くもんだから、可愛くてしょーがない。






JK「俺いなくなるの、寂しい?」

「……うん、」






体を離してそう聞けば、泣きながら頷く。

もうこの校舎でお互いに制服を着て会うことは無くなる、そんなの俺だって嫌だよ。





でもさ、





JK「一生会えないわけじゃないんだから、もう泣くな。」

「っ…うん、」






小さな手で一生懸命涙を拭うAを、本当に心の底から愛おしいと思った。







JK「俺、Aの口から聞きたい。」

「…?」

JK「まだ言ってない言葉があるでしょ?」






俺がそう言えば一瞬きょとんとした顔を見せたものの、何か分かったのか必死に涙を堪えながらAがふわっと笑った。






「…グクオッパ、卒業おめでとう。」

JK「ん、ありがとう。」

「わ…!」






そのままギューっと抱きしめて、Aの肩に顔を埋める。

やべえ、ちょっと俺も泣きそう。






「オッパ…?」

JK「…キスしてい?」

「へ?だ、だめだよ…!ここ学校…!」

JK「んー、そうなんだけど、ごめん。」

「えっ、ん……!」






Aの後頭部に手をまわして、柔らかい唇にキスをする。

うっすら目を開ければ、だめだと言っていたくせにしっかり目を閉じて俺のキスを受け入れてるから、可愛くて笑いそうになる。






「…ん、ぅ……は、グク…オッパっ…」






苦しくなったのか俺の名前を呼びながら胸を叩くから、そっと唇を離した。

案の定、Aの顔は真っ赤に染まっていた。






「もうっ、ここ学校なのに…!」

JK「Aもその割には拒否しなかったじゃん。」

「っ、だって…!」

JK「ふふ、ほんとかわいーな。」






俺が頭を撫でればすぐに大人しくなって、また抱きついてくる。






「…グクオッパ。」

JK「なに?」

「…うわき、しないでね。」

JK「…ぷっ、」

「な、なんで笑うの……!」






あまりにも可愛いことを言うから、我慢出来なくて笑ってしまった。

浮気するなって、Aにゾッコンなこの俺がすると思うか?






JK「ほんとにさ。可愛すぎて、我慢の限界。」






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作者名:ぴぴ | 作成日時:2020年5月23日 16時

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