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「え、グクオッパひとり暮らしなの…！？」
JK「俺、言ってなかったっけ？」
「聞いてないよ…！」
グクオッパに連れられてやってきたオッパのお家。
2階建てのアパートの1室、そこがオッパのお家だった。
「いつからひとり暮らししてるの？」
JK「高校入学してすぐだよ。」
「家族は…？」
JK「両親は海外で仕事してる。元は俺もあっち行く予定だったんだけど、行きたくなくてここに残った。」
初めて聞く話ばかりでびっくりする。
それを聞いて私ってまだまだグクオッパのこと、知らないことだらけだな。なんて思って、少しだけ悲しくなった。
JK「んな顔すんな。別に家族とも仲良いし、Aにも話した気でいただけだから。」
「…うん、わかってるよ。」
ポンポンとグクオッパに頭を撫でられる。
知らないことがあるなら、これから知っていけばいい話だもんね。
JK「あ、悪い。ちょっと散らかってる。」
靴を脱いでグクオッパのお家に初めて入る。
テーブルの上にはゲーム機やら教科書やらが乱雑に置かれてて、改めて男の人のお家に来たんだなと実感した。
JK「はい、ホットだけど。」
「…え、もしかして私がココア好きなの、まだ覚えてたの？」
飲み物出すから待ってて、と言われて大人しくソファーに座っていると、グクオッパがホットココアを入れてきてくれた。
JK「…覚えてたら悪い？」
「ううん、嬉しい…ありがとう。」
少しだけ照れた顔をするグクオッパに、胸がキュンと高鳴る。覚えててくれたこと、すごく嬉しかった。
JK「そういえば今日寝不足って言ってたけど、年越しまで起きてられる？」
「あー…」
いつもなら大丈夫なんだけど、実は今日のお泊まりが楽しみすぎて、昨日の夜全然眠れなかった私。
でも、年越しは絶対にグクオッパと迎えたい。けど、深夜まで起きていられる自信も確かになかった。
JK「んー、今寝とく？」
「へ…？」
JK「今寝とけば、夜も起きてられるだろ。」
オッパにそう言われてキョトンとする。
確かにその通りだけど…
「私が寝ちゃったら、オッパどうするの…？」
JK「え？俺も一緒にベッドで寝るに決まってるだろ。」
「え…！？」
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作者名：ぴぴ
| 作成日時：2020年5月23日 16時
