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「ペアネックレスになっちゃったね？」
JK「まじで驚いたけど、これはこれでいいな。」
ビルを出てゆったりと歩く私とオッパの首元で光るネックレス。
シルバーでシンプルなデザインのネックレスは、周りの綺麗なイルミネーションに反射してキラキラと光っていた。
「…綺麗だね、オッパ。」
JK「ここでも十分綺麗だけど、もっと綺麗な場所行く？」
「え、そんなところあるの…？」
JK「Aならきっと喜ぶと思うよ。」
そんなオッパに行きたいと言うと、オッパはすぐにタクシーを停めて乗り込んだ。
「…遠くに行くの？」
JK「ついてからのお楽しみね。」
タクシーに乗っている間も、オッパとずっと手は繋がれたまま。
そのまま静かに乗っていると、お腹もいっぱいだったからか睡魔が襲ってくる。
JK「…眠い？」
「…んぅ、ちょっとだけ。」
JK「いいよ、まだかかるから寝てな。」
オッパがそう言って私の頭をオッパの肩に優しく乗せてくれる。
睡魔に勝てなかった私はそのままオッパの肩で目を閉じた。
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JK「A、着いたよ。」
「……んぅ、」
JK「おはよ、降りれる？」
「ん、大丈夫…」
グクオッパに肩を揺らされてゆっくりと目を開ける。周りを見渡してみるけど真っ暗だった。
「…オッパ、こんな真っ暗なとこに綺麗なのあるの？」
JK「ああ、すぐそこだよ。」
タクシーを降りて、オッパと手を繋いで少し歩く。
暗くて全然気づかなかったけど、ここは街が一望出来ると地元で有名な大きな丘だった。
JK「A、前見て。」
「……！」
暗いから足元ばかり見て歩いていると立ち止まったオッパにそう言われて、ゆっくりと顔を上げる。
視界の先にはキラキラと輝く街が広がっていた。
「わあ…！」
ついさっきまで近くで綺麗だと見ていたイルミネーションも、ここから見ればまた違った綺麗さを感じる。
JK「気に入ってくれた？」
「うんっ、毎年ここに見に来たいくらい気に入った！」
JK「じゃあ、来年も来ような。」
当たり前に来年のクリスマスの約束をしてくれるグクオッパに胸がぎゅーっと苦しくなる。
本当に大好きで大好きで仕方がない。
「…オッパ。」
JK「っ、！」
名前を呼んで振り返ったグクオッパの唇に、私ははじめて自分からキスをした。
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作者名：ぴぴ
| 作成日時：2020年5月23日 16時
