052【JM】 ページ2
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JM「…は？そうやって言われたの？」
JK「…言われた、ハッキリと。」
JM「天使ちゃんが、お前に？」
JK「嫌い、なんだって…」
授業が終わって昼休みになったのにも関わらず、机に突っ伏したままのジョングクに声をかける。
話を聞けば、昨日の帰りに天使ちゃんを見つけてすぐに追いかけていったジョングガは、あの時天使ちゃんに"嫌い"と言われたらしい。
JM「はあ…とりあえず、飯食お。」
JK「腹なんか減ってねーよ…」
JM「文句言わずに、食え。」
そう言って午前中のうちに購買で買っておいたパンの袋を開けて、ジョングガの口に突っ込む。
一瞬、嫌そうな顔をしたものの結局むしゃむしゃと渡したパンを食べ始めた。
JM「やっぱお前、何かしたの？」
JK「いや、昨日本人に聞いたけどそこは首振られた。」
JM「なのに、嫌いだと。」
JK「……もう無理、生きる意味ない。」
天使ちゃんに避けられるようになってから、分かりやすく落ち込んでいたジョングク。
でも、今日の落ち込み具合は今までと比べても圧倒的に酷かった。また机に突っ伏すと、はあ。なんて大きなため息をつく。
JK「…やっぱ、いらねえコレ。」
JM「え、食わねえの？」
JK「まじで食欲ない…」
僕に食いかけのパンを渡すジョングガに驚く。いつも僕が食べてるものにも手を出してくるアイツが食欲無くなるほどだなんて、よっぽどだ。
JM「…なんで嫌いなんて言ったんだろうな。」
前に天使ちゃんと話した時、あのときはもうジョングガのことを避けてはいたけど嫌いなんて思ってる感じは1ミリもしなかった。
JK「俺が1番聞きてえよ…」
JM「…ジョングガ。」
JK「理由も分からずに俺のこと避けるし、嫌いとか言われるし、本当に意味わかんねえ…泣きそう。」
JM「泣くってお前…」
JK「Aのことになったら、俺のメンタルなんてクソほど弱っちいんだよ…」
本当に目をうるうるさせながらいうジョングガに言葉を失う。正直、あの可愛らしい容姿があるから天使ちゃんのことが好きなのかと思ってた。
でも、僕のその考えは間違っていたらしい。
初めはそうだったのかも知れないけど、今のジョングガはあの子の性格も何もかも含めて可愛くて好きなんだ。
JK「…Aに、会いたい。」
そう言ったジョングガの肩をポンポンと叩くことしか、僕には出来なかった。
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作者名：ぴぴ
| 作成日時：2020年5月23日 16時
