999・ROSE （2）

JN ページ34

お姫様抱っこで部屋に運ぶ。



布団はまだ敷いていないからとりあえず自分のベットに寝かせたのだけど。



JN「開けちゃダメなんだよね、、。」



布団の入っているクローゼットは絶対開けないでと言われている。



彼女には今晩ここで寝てもらうとして、誰かの部屋で寝ようかなと思ったのだけれど。



JN「何で、、。」



既に寝ている組も作業室組も、部屋の鍵を閉めている。



ソファーはこないだグガにここで寝るなとキツく言ったばかりだ。


明日はダンスレッスンだし床とか机に伏せるのは無理そう。









不可抗力なんです、と内心詫びながらベッドに潜る。

明日は絶対Aより、皆より早く起きないと。






出来るだけ存在を感じぬよう心を無にして目を閉じる。やっぱり大人2人だと狭いな。


U「んんん、、。」




突然Aが腕を絡めてきた。





いつも一緒に寝ているアザラシの人形と間違えられているのではないだろうか。


巻きついてきた腕はすごく華奢で女の子なんだなって本当に感じる。





はぁ、好きな人と添い寝なんてちゃんと眠れるかな。


不安だったけれど、やっぱり人間の温もりって落ち着く。



気がつけば朝だった。
飛び起きると隣に彼女はいない。








ああ、終わった。重たい足取りでリビングに行くとそこに居たのはいつも通りのA。





U「おはよう、昨日の事はちゃんと覚えてるから大丈夫だよ。ありがとうね。」







本当はクリスマスに渡そうと思ったんだけれど、お礼って事でと紙袋を渡された。





彼女から物を貰うのは今月2回目。

誕生日はアマゾンギフトカードを貰った。
実用的！！！




部屋に戻って開けてみると。





JN「まじか、、。」


パジャマが入っていた。

JK→←JN

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す